良月(りょうげつ)の たび日記

美術館、博物館めぐり。アート、カルチャー、資料館、記念館、寺社仏閣、国宝、特別名勝、特別史跡、日本の世界遺産など。神奈川県湘南地区在住 折口良月の日記録。

2016年09月

 

標津 サーモン科学館(サーモンパーク) 見学5(展望室)

 2015年9月23日 北海道 標津 サーモン科学館


 二階のサケの稚魚水槽などを見学。その先に、展望塔(タワー)へのエレベータがある。エレベータに乗り、展望塔へ。上まで来ると大変眺めがよい。絶景だ。天候も快晴となった。360度の展望がきく。タワーの高さはは30メートル。

 ますば、東から見る。展望台の手前は、サーモンパークの駐車場や標津川と捕獲(観覧)用の橋。館の近く池も真下に見える。公園で遊んでいる子供達の姿も見える。北は原野。海の向こうに知床の山。羅臼岳の山容もよく見える。知床までの原野は緑一色である。
 標津の街のむこうに海がある。標津川の河口の橋も。その向うに国後島が見える。野付半島からほどは(距離が)近くないが、高い場所なので(国後島が)よく見える。


↓ サーモン科学館の展望台から。標津川の河口や国後島方向。

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 ↓ サーモン科学館の展望室から池を見下ろす。
   右の細長いカマボコ型の建物は、レストラン(サーモン亭)やお店(サーモン市場)。


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 ↓ 公園内を見下ろす。左の細長いカマボコ型の建物は、レストラン(サーモン亭)やお店(サーモン市場)。その右が駐車場。広々とした敷地だ。
 左は、ポンプ場だろう。ポンプ設備が内部にある筈。その先は標津の街だ。右手は、恐らく野付半島の方向と右手前の森は、自衛隊だろいうか。
 

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 ↓ 上の写真よりやや左に目を転じる。海の向こうには、国後島があるが、写真では判別できない。
  手前は公園の広々した芝生。子供達が遊んでいる。公園に隣接してその先(標津の市街地方向)には、病院があった。

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 根釧台地の原野の更に遠くに、知床連山が見える。
 標津川にかかる橋。と、羅臼岳が見えた。ここ標津から50キロ以上はあるが、はっきりと見える。

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 ↓ 標津川の河口にかかる赤い橋が見える。先程通って来た、国道の橋だ。遠くに羅臼岳が見えた。
 川の向こうには、果てしない原野の森が広がる。

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↓ 赤い橋の拡大。標津川の河口付近。サケはあそこから遡上して来ているのだ。
 塔の上から川の水面を見てもサケの遡上は確認できない。

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 ↓ 国後島の姿。右のピークが「泊山」だろう。標高は550メートルくらいで高い山ではないが、知床の山と比べると、距離が近いので、実際よりも高く見える。
  手前は標津の街。


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 ↓ 国後島の姿。「泊山」の山頂付近には雲がかかっている。

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  標津の街だ。拡大すると奥に、平坦な野付半島の地形が見える。
  手前は、文化センターなど公共施設だ。

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 南の方向。東京まで約1000キロ。
 ん、もう一つ塔が見える。消防署の訓練塔、防災塔かな。

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 西には原野が広がり、その先には阿寒や摩周の山がある。根釧原野を上から初めて見た。南は根室方面と思う。南の写真は全然撮影していない・・・。一面、緑の原野で、逆光だし、撮影しても見栄えがしないと思ってしまうくらいだ(苦笑)。
 こうして、標津の街を上から眺めてみると、人口は5000人くらいかなと思った。現在見えているのは、は中心街のみで町域は更に広いのだが、大体はそれくらいかな、と。廃止された鉄道の駅が、かつてどのあたりにあったのか、ここ展望台からは見ることは出来なかった。線路の跡も分からない・・・。
 かつて、冷戦時代、ここ標津の町は、対ソ連の最前線であったろう。当時と現在と比べて駐屯する自衛隊の規模は縮小しているかは分からない。現在、大部隊が駐屯しているという訳ではなさそうだ。北海道全体で見ると、規模は縮小しはているだろう。
 今回、私が見た限りは国境地帯の緊張感はあまり感じられない。(実際は違うかも知れないが・・・。)さわやかな風が吹き抜ける穏やかな秋の一日だ。
 


標津 サーモン科学館(サーモンパーク) 見学4

 2015年9月23日 北海道 標津 サーモン科学館


 天井、壁がガラス張りの明るい展示室「川の広場」を見た後、傍らに外への通路がついているのに気付いた。
二階付近のチョウザメの水槽の近くに外に出る通路がある。見ると、渡り廊下のように通路が続いている。

 ↓ サーモン科学館の建物(奥)とサケのプール(手前)

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 二階から通路に出る。そのまま、屋根の付いた通路があり、先には遡上のサケをつかまえる水車があるそうだ。大きな、屋外養魚水槽がいくつもある。濁った水がはってあるが、中でサケが泳いでいる水槽もある。孵化産卵や保護施設の水槽のようだ。
 水車も回っていたが、見たときは何のために回っているのか理解できませんでした・・・。時間を決めて、水車の解説ツアーもあるが、参加は一回20人に限られていた。通路が狭いからであろう。

 ↓ サケのプール。水は泥炭が混ざっていて、濁っている。

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 ↓ 右は、館の横を流れる魚道。
 左は、ポンプ場だろう。ポンプ設備が内部にある筈。その先の水路は標津川とつながっている。
 
 根釧台地の原野の更に遠くに、知床連山が見える。

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 標津川にかかる橋。と、羅臼岳が見えた。ここ標津から50キロ以上はあるが、はっきりと見える。

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 ↓ 標津川にかかる橋。羅臼岳が見えた。川の向こうには、果てしない原野の森が広がる。

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 ↓ 養魚場のようになっている。
 冬期は、上に屋根を張り、雪を防ぐのであろう。内部は暖房をするのであろうか。


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↓ 養魚場の水は魚道からも流れ込むようだ。
  魚道の先の池。館内から見たサケが池で泳いでいる。

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 ↓ 養魚場の水は濁っていて、水中まで見えない。サケの群れがいるようだ。
   が、コイがいても、水が濁っていて、判別できないだろう(笑)。

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 ↓ 館内から、通路の様子(右)

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 渡廊下を戻り、館内に戻る。スロープを上り、次の展示室へ二階は稚魚コーナー。小さい水槽に稚魚の展示がある。
 解説にもあるが、「鮭」の仲間、ヤマメが海に下るとサクラマスになる。

  ↓ シロザケの稚魚。たしかに、稚魚は、ヤマメなど川魚の顔だ。

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 ↓ カラフトマスの稚魚。
   やはり、缶詰の材料となるのですね。ふ化すると、すぐに川に下り、二年で成熟する早熟な魚だそう。
   遡上までのスパンが短いそうです。人生、生き急いでいるサケ科の仲間かな・・・。

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 田沢湖などで有名なヒメマスが海に下って帰ってくると「ベニザケ」となります。この話、どこかで聞いたことがあるけど、ここで解説を見るまで忘れていました。本当に不思議です。
 (海に下ってサクラマスとなる)ヤマメといえは、関東の川でも見られるごく普通の川魚。海に下って数年回遊すれば、サケ(サクラマス)となって帰ってくる。想像できません。大いなる生命の営みです。海に下ると、
幼い丸い顔が、海水にもまれ、海の厳しい自然環境に鍛えられるうちに、くちばしがとがって、大きくなって、お顔が精悍になって、たくましくなって帰って来る。そんな印象を受けました。
 よく知られるサケの「回帰性」とともに、その劇的な「変身性」(という用語は本来正しくないであろうが・・・。)は強く私の心を打つ。

 ↓ 海の下るとベニザケ。湖に残るとヒメマスのまま。当りまえだ!、なんだそんなことも知らないの?、と言われればそれまでだが、不思議だ。謎だ。


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 ↓ 自由に水槽を泳ぎまくる稚魚。表情が「あどけない」(笑)。


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 さて、見学しているうちにツレはどこかに行ってしまった。
 稚魚の展示室の近くに広い部屋があり、地球の模型があった。サケの回遊路を示している。
 遥か、ベーリング海、アリューシャン列島まで回遊する。

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 カラフトの北、アムール川の河口近くまで回遊するのですね。
 ↓ 北海道、本州の黄色い点は、ふ化場の位置。遡上する河川を示すものではなかった。
 サケの遡上の多い道東と人口が多く設備投資がしやすいのであろうか、札幌より南の道南に多い。
  南限では多摩川にも遡上するサケがいるとか・・・・。(未確認だが)

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 小さい子が集まっている部屋もあった。子供用の体験室だ。絵をかいたり、模型を触って体験できるコーナーのようだ。が、ウチの子はある程度大きくなったので、ここは割愛しました。


標津 サーモン科学館(サーモンパーク) 見学3

 2015年9月23日 北海道  標津 サーモン科学館


 科学館の室内展示室を見る。次のコーナーは、全面ガラス張りの建物だ。先程は、照明の暗い、北の厳しい海の中を思わせる館内であったが、ガラリと変わる。
 この明るい展示スペースには、サケの稚魚、イトウなどが展示してある。その他、チョウサメや外国の淡水魚の展示スペースだ。パンフレットによると「川の広場」とある。

 水槽の上がオープンになっていて、(フタがしていないので)上からエサあげもできる。
 そして、でました!!。「エサのガチャガチャ」が(笑)。エサは一個100円。さっそく、コインを入れて買う。子供達はエサを喜んであげる。
 ↓ ガチャガチャ。 連休中は、おまけで期間限定で商品券が入っていている。商品券は、敷地内(駐車場のそば)にあるレストラン、軽食コーナーで使用できる仕組みだ。(3個エサのガチャガチャを買って、券はすべてにハ入っていた。くじ引き券には当らなかったが・・・・。)

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 ↓ 水槽内のヤマメ?。

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 ↓ サケ科の魚。外国のサケの仲間。ブラウントラウト。ヨーロッパでは古くからいて、オーストラリアなど植民地にも広まったそう。あのシューベルトの「ます」のモデルになったといわれる種類の魚らしい(解説による)。

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 幻の魚「イトウ」の模型も展示がある。水槽に沿って、ゆるやかなスロープで二階に上がるようになっている。
  ↓ 手前の水槽には、本物のイトウがいる。
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 ↓ 丸天井で明るい。と、動物が魚を狙っている・・・と思いきや、模型だった。

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 ↓ ひかりごけの展示。
  羅臼では(洞窟が崩落の危険があるため)見ることが出来なかった。発光するのではなく、光を反射するのだそう。写真ではあまりよく、写っていない。が、わずかに光っていた、まるで、自分で発光しているかのようだった。

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 水槽の横に掲示してある漁獲量のグラフ。過去63年間の平均だが、
 カラフトマスが一番多い。加工食品は「サケ」といいつつカラフトマスの身なのだろう。すると、ウチの子が飲んで食べるコンビニオニギリの「サケおにぎり」も同様かな?。需要は、かなりあるのだ。
 次いでシロザケ。一般に家庭で食べるサケはシロザケだろう。ベニザケは少ない。値段も高いが。
 ギンザケは食堂の定食などで出るサケかな?。ランタチイムに食堂で「焼きサーモン定食」を頼むと「焼きギンザケ」が出てくる?!。それとも、やはりカラフトマスかな・・・・。

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↓ オープン水槽にニジマスが悠々と泳いでいる。北米原産。
  キッズ向けの解説だが「回転寿司のサーモン」にも使用されていると・・・・。
  「代用魚」ですね(笑)。サケじゃなくて、「サーモン」だから実はニジマスでもよいのかな。英語で言えば「サーモン」か・・・・。「タイ」「エンガワ」など白身魚には「ティラピア」や「ピラルク」の「ような」魚を使用するようだし・・・・。


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 スロープを歩いて上の方へ。広い大きな水槽で、小型のチョウザメが泳いでいる。水槽の横からエサをあげることができる。手をチョウザメにかませて「エサあげができるよ」と係員がレクチャーしている。


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 「手をチョウザメに噛ませてエサあげができるよ。」とレクチャーしている係員は、実習生だった。腕章をつけている。先ほどの館内にいた人とは別で、学生らしき女性が二人~三人くらいいる。名札を下げているが、服装は自分で持参の私服・作業着なので個々に服装が違い一般の観客と間違う。名札名には「岐阜大学」とあった。
道理で、先程展示室内にいた学生も含めて、熱心に挨拶、解説をしている訳だ。
 
 実習生は「(チョウザメに噛むまれても)痛くないですよ。」と繰り返し説明する。実際に体験して見せてくれる。しかし、私は・・・勇気ができません。チョウザメにかまれるのは、イタクナイとわかっていても・・・・。ボクは意気地なしです・・・。逃げました(涙)。女性や子供の方がこういう体験は進んですると思いますが。見学にやって来ている子供達は、結構実践している。噛まれる瞬間は「わぁ」と驚いた声を上げるが痛くないのだ。
 ウチの子は、結局体験しない・・・。コンナモンだ。この親ありて、この子あり。しかも、ウチの子は私には「やれ」と人には、けしかけるものの、結局ウチの子は、何もせずにスルーして先に行ってしまいました。「意気地なし」どころか、かなりタチが悪い、ウチの子は・・・(涙)。

 ↓ 水槽のへり、にエサを求めてチョウザメが顔を出している。
   ボボボクは・・・、ビビッて、逃げました・・・・。

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 ↓ 上から見た水槽。川が流れるようになっている。スロープ通路からは、見えないので、上から見下ろすのみ。

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 ↓ 川の広場を上から見下ろす。窓側のスロープをぐるっと歩いてやって来た。
   イトウの看板が目立ちます。

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 ↓ ガラス窓の外に目を転じると、魚道が館の横に通っている。

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 実習生の名札に「岐阜大学」とあったが、生物系、水産系の学部、学科があるのでしょうか?。海のない岐阜県。淡水魚系の研究を大学で進めている一環なのかもしれません。夏休みを利用して学生は実習に来ているのでしょう。学芸員資格の過程なのか、授業の単位となる実習なのか、企業と同じようなインターンなのかは分かりません。

 後日、科学館のウェブサイトを見ると、博物館学実習、インターン実習で1週間程度の期間で交代で学生が実習に来ているそうだ。すると、今年来ているということは、同大学の受け入れ実績が過去にもある訳で、毎年ここ道東まで実習にやって来ているのだろう。遠い。飛行機を乗り継いで、更に車かバスで標津までやって来ているのだろう。別の大学からも実習にやって来ているようだ。「TG」大学からも来ている。東京のあの教育系の大学なのかは分かりませんが・・・・。

標津 サーモン科学館(サーモンパーク) 見学2

 2015年9月23日 北海道

 標津の「サーモンバーク」内にあるサーモン科学館の内にやって来た。一旦入館したが「チョウサメのエサあげタイム」があり、館外、建物の横の屋外水槽でチョウザメがエサに喰いつく、瞬間の実演があった。本当に一瞬で終わり、あっという間に解散した。少しばかり、水槽に泳ぐチョウザメを眺めてから館内に戻った。
 受付の窓口横から一応、先程購入した入場券を見せて、奥の通路へ。展示室に戻った。

 と、通路を抜ける先程もそうだったのだか、机の上に置いた小さい水槽(よく学校のクラスに置いてあるような水槽)の前で「実習生」と表示をつけた若い男女が「こんにちわ」と声を掛けて、入館者を案内をしている。水槽の中の魚について、子供向けに説明をしてくれるようだ。「実習生」と腕章をつけている。実習中の大学生だろう。学生2人背後の壁の下は、半地下の劇場のような構造になっている。観客席があり、水槽が設置されている。これが「魚道水槽」だ。屋外の魚道(人工河川)の側面にガラスを設置して水槽にしている。まさに「川を泳ぐサケ類がそのまま見える」水槽だ。

 「×月×日、魚道水槽開通しました。」と表示があり、サケの遡上して来る季節に開通する水槽のようだ。日付は9月だったか、8月下旬だったか忘れた・・・・。現在、遡上シーズンの只中なのだ。まだ、ピークシーズンには早いのであるが・・・・。季節的には夏の終わりの8月から、翌年の冬2月頃までマス・サケの遡上があるそうだ。この水族館の説明によると遡上は「11月頃」までのようだ。
 
 水槽の手前には、モニターテレビが設置されていて、水中のサケの様子もライブで見ることが出来る。


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 子供、親の入館者は多いのだが、ここのイスに座って、サケの遡上の様子を眺める人はいない・・・。
 魚道水槽に近づいて見てみる。 水はかなり濁っている。この魚道は、標津川の上流である。先ほど、羅臼から標津の街に入る手前で標津川を渡る橋を通ったが、土色に濁っていた。根釧台地は、泥炭の地層である。先ごろも雨が降った日があったため、泥が川の水に溶け込んで、濁っているのだろう。羅臼、知床の小河川が透明な清流だったのことに比べると、随分と違う水の色だ。



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 サケは川の流れに逆らって、群れをなして、一様に泳いでいるのではない。先程、ルサ川でのサケ(カラフトマスだと思うが)の群れとは違う。産卵場所を探しているのか、水が滞留しているので、めいめい自由に泳いでいるのかは分からない。

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 魚道水槽の手前にあるシロザケの説明。メスの方が立派だ。オスが何か、頼りない姿・・・。
 人間の女と男も一緒かな・・・・(笑)。

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 ここに泳いでいるのは、シロザケのようだ。カラフトマスのように黒っぽくない。色が薄いし、体にタテのシマが入っている。解説のシロザケのイラストと同じだ。
 季節的には、先に川を遡上するのはカラフトマス。体つきは黒っぽいし、口が大きくとがって、背中が曲がっている。シロサケ(ベニザケ)はそこまで背中が湾曲していない。すると羅臼の川(知床橋のルサ川や相泊川)で見たのは、カラフトマスだったのだ、と思う。相泊川でカラスに食べられていた複数個体の死骸の姿を思いだすと、(あの死骸の中には)シロザケはいなかったと思います。色素が抜けて力尽きていたのでシロザケと誤認したのかも。

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 魚道水槽の脇には、トンネルのような通路がある。くぐると別のところにワープする(笑)。

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 一階(グラウンドフロア)には、ナマズのいる水槽など他の水槽もあるが、半地下には「大水槽」があり、サケ類を展示している。通路を挟んで反対にある魚道水槽は、閉鎖している時期もあるようだが、大水槽はいつも見ることが出来る、ここサーモン科学館のメイン水槽だ。
 ↓ モニターでは「ベニザケ」の解説をしている。

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 ↓ 半地下の通路。

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 一階(グラウンドフロア)に、観客席脇の階段を昇って、戻る。小さい水槽を見ていく。
 解説にもあるのだが、シロザケさんは、「川」にいる頃は、まーるいお顔なのだが、海に下ると段々精悍なお顔になっていく。

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 ↓ オオカミウオの解説

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↓ オオカミウオが水槽の端に潜んでいる。カワハギのような魚はウマズラハギ。
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↓ オオカミウオとウマズラハギとシロザケの稚魚。知床、野付水道、根室水道の海岸付近の海中の様子であろうか。

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 オオカミウオの解説にもあるが、大変グロテスクな姿。漁獲量は少なく、食用にも供されないとのこと。

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 ↓ こちらは、コマイという魚。

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 コマイはタラ科の魚であった。

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 ベニザケの解説。同じく水槽に泳いでいる。淡水魚のヒメマスが、海に下り、戻ってくると赤いお体のベニザケになるとは信じ固い・・・。本当に不思議だ。
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↓ フサギンポの水槽。

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一階のスペースには、北の海の生き物の展示と解説がある。

↓(既出)正面にサーモン科学館の建物。外は、快晴の青空が広がっていた。

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標津 サーモンパーク(サーモン科学館) 見学1 (野付半島~標津に移動)

 2015年9月23日 北海道 道東

 野付半島の「ネイチャーセンター」に入る。国後島眺め、一通り見学した後、標津方面に戻ることにする。

 元来た道を戻る。両側が海の砂しの道。

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 ほどなく、行きにも通過した「会」の旧字体の旗がはためく記念碑の前を通る。改めてみると碑も新しい。会津藩がこの地を警固していて、この地で死亡した藩士の慰霊碑のようだ。「会」(旧字体)の旗も新しいので、夏に設置し、管理しているのであろう。説明の看板もあった。
 湿原地と内海の向こうにナラの林が見える。この付近には「ナラワラ」があった。小さい駐車場も沿道にある。ナラワラを見ることが出来るようになっているが、時間の関係で見なかった。

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 野付湾岸を通る。ひたすら、標津方面へ。


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 野付半島の道路を走ると、正面に羅臼岳のポコりとらくだのこぶのような姿が近づいてきた。天候は、時間が昼に近づくにつれ、回復してきた。青空も広がって来た。羅臼岳の上にかかっていた雲もなくなった。半島の道路が終わり、再び元に来た国道に合流、標津の街中に戻る。

 標津付近では、歩道を歩く人がほとんどいない。ましてや子どもはいない。と、小学生らしき子が自転車に乗っている。町の郊外へ向かっているようだ。街中に出かけて、街のはずれ、もしかしたら原野の中の標津郊外の自宅に戻るのであろうか?。
  先ほど通ったセブンイレブンを過ぎ、標津の街の中心地の手前で左折。サーモンパークへ向かう。「サーモンバーク」と街路の電信柱ごとに案内看板がかかっているため、迷うことはない。
 標津は、広々とした街路樹のある町だ。道沿いにも 電柱、街燈かに「サーモンバーク」とビンクかオレンジのような看板がかかっている。標津の一大ポイントであるようだ。
 と、沿道の公園の中にSLの展示があるのが見えた。昔はこの付近が終点の駅だったのだろう。標津線だ。子供の頃、(旅行に行く際に買った)時刻表で見たことがある。壱日の数本しかなかったと記憶する。子供心に大変だなあと思ったことは覚えている。(このときの旅行先は北海道ではないが。)
 あれから「参〇年」くらいたち、やっと「その地」に来ることができた。しかし、すでに鉄道は無い。廃止になって久しいはず・・・・。
 この付近は公共施設もある地区。中学校、図書館など。整然とした街区に住宅もある。標津高校もあるようだ。〇〇センターと文化センターのような施設もあり。、それらのある地区を過ぎると、右手に サーモンパークがあった。
 道路を曲がり、公園内に入る。私達に先行する小型車のレンタカーも入っていった。ノロノロ走っていたので、
ここを探していたようだ。観光だろうか。
 公園の敷地は広い。駐車場も広い。この連休中をふくめてサーモンまつりのおまつりをすると先の羅臼の宿で見たポスターにあったが、特に大きなイベントは行っていないようだ。 
 公園は広々としていて、遊具もある。親子連れが遊んでいる。

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 公園内の人口池。川につながっていてサケが回遊してくるようになっている?。池の付近では子供が遊んでいる。

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 遊園地で遊ぶ子供達の歓声が聞こえる。未就学から幼稚園くらいの子が多い。ウチの子よりもはるかに年下だ。親の年齢も私よりも全然若い。本日は、連休の最終日だ。
 観光客の場合は、遠くから観光に来て、ここ(公園内の遊具で)で遊ぶことはまずないであろうから、地元の子であろうか。母と子のグループできているようだ。母親同士も話をしている。ママトモサークルかな(笑)。
 ここ標津の人口は恐らく、今まで通って来た街の様子などから推定しても、1万人もいない町であるから、人口から逆算すると公園内は子供達で賑わっているといえるのではないか。
 何故か、祝日であるのに、父親の姿があまりない。農業、特に酪農の盛んな地域。父親の場合、仕事で子供と祝日に遊んであげられない人も多いだろう。
 もちろん自衛隊の家族、公務員家族なども多いはず。ここ本土最東端エリアでは自衛隊も駐屯しているだろう。


 ↓ 奥が駐車場。左は、店舗とレストランなどの入る建物。

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 ゴーカート(電気式)の遊具。遊びたい放題だ。

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 公園内の様子。給水塔かな。

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正面にサーモン科学館の建物がある。天候も晴れてきた。上空には青空が広がっている。

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 科学館の内に入る。受付の窓口で入館券を購入する。コンクリの打ちっぱなしのような建物。受付付近では、入館者が出入りしている。入館者は、小さい子連れが多くて、子供の歓声が響く。よって、入口付近はにぎやかだ。一旦入ったが、館内での案内によるとチョウサメのエサあげタイムがあるそう。館外に集合とのことで、退出する。
  ここサーモン科学館は、サーモン専門の水族館で日本でも最北東端にある水族館だろう。「水族館」といえば、最近「イルか漁」の関係で「日本動物園水族館協会」がニュースでも採りあげられ、クローズアップされた。事前に調べたところ、標津のサーモン科学館は「日本動物園水族館協会」に加入していない。一昨日訪れた「山の水族館」も加入していない。都市圏、観光地にある日本の主な水族館はほぼ加入しているが、北海道の二館は加入していないのだ。協会に加入する、しないは自由なので、運営上必要が無ければ加入する必要は無いのであるが。

 ↓ サーモン科学館のチョウザメの水槽

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外に集合し、建物の横の屋外水槽に案内される。50人以上はいるだろうか。集団で水槽の周囲に場所を確保する。

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 エサあげはこの屋外水槽にて行うそうだ。水槽内には、チョウザメがいた。エサをあげるというが、一瞬で終わるため、動画を撮ったほうがわかり易いとのことで、動画撮影した。よって写真が無い。
 係員がチヨウザメの口の中にエサ突っ込みおしまい。エサを見せて、喰いついて食べるといった感じ。チヨウザメは歯が無いため、痛くないそうだ。エサあげは、ホントにすぐに「一瞬で」終了した。あっという間に解散です(笑)。
 エサをあげた男性は名札を下げている。「ドクター、〇〇〇大学水産学博士」とあった。館長さんのようだ

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野付半島 「野付ネイチャーセンター」見学と周辺散策

 2015年9月23日 北海道 別海町

 知床半島をあとにして、標津経由、「野付半島」へやって来た。
 「ネイチャーセンター」に入った。二階の海側にテラスがあり、北方領土の国後島を望むことができた。テラスには、望遠鏡が設置されているので、一回100円、コインを入れ、国後島を拡大して見てみた。
 ぱっと見て、風力発電所の羽根車が回っている様子が見えたのには、びっくりした。


  ↓ 望遠鏡が設置されているテラス。木造の洒落た内装だ。

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 一階が吹き抜けになっている。二階は、ぐるっと回廊上になっていて、草花や動物の写真や野付半島に関するバネルの展示がある。


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 ↓ 一階の入口横にある、野付半島の航空写真。その遥か先(右側)に、国後島があるのだが。

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 季節営業ではあるが、ネイチャセンターの内部には、レストランもある。売店もあり、お土産や記念品を販売している。館内は野付半島の地図や植生、動物、水産物の説明パネルがある。


 さて、センターの外に出る。記念碑の前で写真撮影をした。(写真はアップしないが。)

 センターからトドワラのあるエリアまでは遠い。潟というか、内海(野付湾)の先のほうに砂洲の中の道を歩いて行く必要がある。片道1キロ以上はある模様。遊歩道で徒歩30分とある。時間の関係もあり、トドワラまでは行くことをやめる。「砂し」の半島、道路付近には枯れた木、つまりトドワラ林が多数残っていると思っていたが、あまりない。草原、灌木原程度の植生しかない。

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 ↓ 野付湾の潟とネイチャーセンターの建物。

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 ↓ 半島の先端方向。ススキなどの草が生えているのみである。
   電信柱と電線が目立つのだ。

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 遊歩道の入口にある看板。花の咲く季節は過ぎてしまった。原生花園でも同じであった。やはり、初夏の6月から8月がビークのようだ。確かに、現在、花は全く咲いていない・・・・。

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 遊歩道遠景。遮るものが何も無い。遠くに歩いている観光客の姿が見える。大変見通しがよい。以前、写真で見たような

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  トドワラ原の遠望。すでに周知のとおりだが、トドワラ原もほとんど消滅しているようだ。以前、新聞の記事でも読んだことがある。海水に浸食されて、トドワラも無くなって風化してきている。よって、今こうして野付のトドワラ原と呼ばれる平原を眺めても、枯木の立ち並ぶ様子が確認できない。

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↓ 野付湾の内側方向。この時期、漁をする帆船(打瀬船 うたせぶね)は無い。
  北海シロエビの漁期が6月と10月が中心のようで、この時期は漁期ではなかった。

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 野付湾の対岸に街が見える。別海町の尾岱沼だろう。木が無いので、街のビルが遠くからでもよく見える。

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 尾岱沼には、温泉もある。よって、ビルは温泉旅館や温泉街の建物ではないだろうか。野付湾とここ野付半島を結ぶ船もあるのだが、この時間には、見なかった。 
↓ 野付湾ごしに、標津の山。摩周湖周辺の山も見えているのではないか。

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 ↓ 野付湾遠景。

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 道路の反対側、外海の堤防に上る。「野付水道」の海だ。堤防には「北方領土を背景に記念撮影をどうぞ」と看板がある。ステップに上り 改めて、海の対岸の国後島を撮影する。
 島は、横に細長くしか見えないが、あとで実際に地図を見てみると「泊」発電所のある辺りは、入江の奥になっていて、向かって島の左は、望遠鏡で見えたとおり断崖になっているのが、かすかにカメラの望遠レンズでも見える。右端は日本本土側に突き出た、砂州(砂し)の半島のようになっていて、実は複雑な地形だ。地図で見るのと実際の見え方はだいぶ違う。

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 拡大しないで、国後島を見る。海の色は、蒼くは無い。土の色も交っている。沖合には、定置網のブイが浮いている。漁船らしき船は見えるが、国後島との間に、沿岸警備隊のような船も見えない。明らかに、ロシアの支配地域の海域には、浮かんでいなかった!?。望遠鏡でも警備船舶は確認できなかった。
 陸地を見ても、かつて泊と呼ばれた街には、大規模港湾設備は無い模様。よって、ロシアの沿岸警備隊の基地も無いように見える。日本でいう、海上保安署のような所はあるのかも知れないが。
 国境地帯の緊張感は無いが、常に相手方は警備している模様だ。対して、日本の海上保安関係とおぼしき船舶は無い・・・・・。

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  地図を見ても分かるが、国後島は、知床半島と根室半島に囲まれる日本本土、北海道の東の端の湾曲海岸線、つまりベイに「コーン」と打ちこまれたくさびのようだ。冷戦時代は、ここからソ連が上陸してくる可能があったかどうかは、知らないが、日ソの「最前線」であったであろう、というのは考え過ぎか・・・・。いやもしかしたら今現在でも「日ロ」の最前線なのかもしれない・・・・・。

 目を左に転じて、改めて知床連山、羅臼岳のポコりとらくだのこぶのような姿を眺める。
 さあ、次へ急ごう。次は、標津の街に戻るのだ。駐車場に戻り、車に乗り込む。
 野付半島の道路は、高速で車が走行している。ネイチャーセンターの前を通過して、野付半島の先端部方向に向かう車、先端方向から、標津方向に走る車が時折やって来る。道路を横断するときも注意が必要だ。

 

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