秋晴れの日。正午前の東京 丸の内。昼休み?時間のショートツアー?です。
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スタートは東京駅から。
駅舎の改装工事が完成してから1年はたったでしょうか。完成当時からさかんにデジカメを構えて上を撮影している人がいました。何だろうかと天井を見ると、大正時代の当時の天井が復元されたようです。
 今まで写真を撮ったことがなかったので、東御苑に向かう前に撮影しました。



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北側の出口です。
大正当時の天井の下では、現代の自動改札と電光掲示板です。
今日も多くの人が行きかっています。
あと何十年たっても同じでしょう。





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丸の内のビル街を歩いて昼食(など)に向かう、会社員の姿も多いです。
10分くらいで大手門まで来ました。
ここから皇居東御苑に入ります。仕事の合間の背広姿の人も結構多い。昼休みの間の休憩時間の観覧でしょうか。

写真は尚蔵館前の告知です。



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東御苑には三年前の11月に来ました。まる三年ぶりになります。
尚蔵館は皇室の名宝が所蔵されていることは周知のとおりです。教科書の写真が載るクラスの現物がたくさんあります。無料というのはありがたいです。小規模で、開館時間が短いのが不便な点でしょうか。
有名な所蔵品も公開されるのは数年に一回なのでチャンスは見逃してしまいがちです。



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三年前の訪問時は、上の子と来ました。何の展示会だったかは忘れまいた・・・。当時の写真や過去の宮内庁サイト内の尚蔵館のページを改めて見ると、洋画の展示だったようです。
 今回の展示会はたまたまサイトで見て知りました。展示期間が短いので、前期の展示期間は終わっていました。後期の展示もこの24日の日曜日まで・・・。
 今回の目玉は、春日権現絵巻でしょう。前期、後期ともに場面を変えて展示があります。

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 前期の目玉は伝狩野永徳の屏風図や海北友松の絵、西行の書でしょうか。
後期の目玉は宗達、伊藤若沖の絵、王義之の喪乱帖、定家の文でしょう。
若冲の絵は4年前の「皇室の名宝展」東京国立博物館で見ました。確か。展覧会の告知にも使用されていました。
「皇室の名宝展」も一番の目玉は永徳の「唐獅子図屏風」のばすだったですが、見逃して後期に行きました。「後期の男」です。
 写真は館の前にある菊です。秋といえば菊。日本の花といえば菊。皇室の御紋も菊。尚蔵館にふさわしいですね。





IMG_0825展示室は広くないので20分もあれば見ることができます。
(展示品の)宗達の屏風図には、これまた有名な建仁寺蔵の「風神雷神図」に似た風神?様がえかがれていました。
 「風神雷神図」はこの屏風から着想した?、又はこの屏風図にも描いた?
売店で今回は図録を購入しました。
写真は館の前から、丸の内のビルを撮影。外国人参観者も多いです。




 目玉と思っていた「春日権現絵巻」は以前の「皇室の名宝展」東京国立博物館でも見たような記憶が・・。観覧した箇所が違うのかもしれませんが、覚えていません。(苦笑)

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 退出するときは、プラスチックスの入苑票を返却します。私が入るときは、受け取るだけで10人以上の列ができていました。平日にもかかわらず多いです。
 大手門を振り返って撮影。ロシア人らしい女性二人組が写真を撮っていました。





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大手門から丸の内方面。
尚蔵館この展覧会のあとは、年明けまで休館とのこと。
ここの所蔵品は国宝、重要文化財などの指定は一切無し。しかしほとんどが超国宝級の逸品ばかり。国宝、重要文化財などは文化庁の管轄。ここの所蔵品は文化庁ではなく、宮内庁が管理しているため、あえて指定する必要が無いのでしょう。反面、文化財の重要度がわからないため、どれが国宝相当なのか何らかの指標がほしいところです。
 

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永徳の「唐獅子図屏風」をいまだ直接見たことがないため、次の機会をまちましょう。数年に一回程度、どこかの美術館の展覧会などで貸し出し展示はあるようですが。
あとは、後期の「皇室の名宝展」で見た、教科書に必ず掲載されている「蒙古襲来絵詞」の展示があればまた来たいと思います。

再び大手門から東御苑を出て、現実世界に戻ります。お堀の端を歩いて移動します・・・。抜けるような青空です。さあ現実世界で頑張っていきましょう!!