2014.11.3 見学

 東御苑を北から入場し、南の大手門近くまでやってきました。ほぼ一年ぶりの三の丸尚蔵館です。昨年は美術品の展覧会でしたが、今年は天皇陛下の外国訪問(当時は皇太子)についての展示です。
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 いつになく、外国人の見学者が多いです。昨年来たときも外国人の入場者が多かったので、おそらく英語版などのガイドブックに掲載があるのでしょう。さらに今年は円安が拍車をかけています。1ドル110円をゆうに突破し、115円くらいです。
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 昭和28年、皇太子当時の外国訪問です。船で出発したことはよく知られています。半年にも及ぶ大旅行でした。あの敗戦から10年もたっていない、昭和20年代当時。往復ともに航路と思っていましたが、帰途が飛行機だっとは知りませんでした。実のところ帰途は、ヨーロッパ発の航路、つまりスエズ運河、マラッカ海峡経由のいわゆる「欧州-日本航路」でと思っていました。
 展示の最初のほうに帰国直後の随員や宮内庁など関係者の写真が。当時の三谷隆信侍従長、小泉信三慶応義塾長達が前列に座り、侍従、宮内庁職員たちも写っています。写真には旧華族出身と思われる職員の姿と氏名もあります。たとえば、写真中の黒木従達侍従は、おそらく日露戦争の黒木大将の家系で、西郷従道の子孫で養子に入った方なのでしょうか。
 アメリカ経由でカナダ訪問、再度アメリカに入り、アイゼンハゥアー大統領とも会見した写真が展示されています。日本の再独立からまだまもない時期です。アイゼンハゥアーはこのとき就任一年目なのですね。ケネディ大統領の前任者としてのイメージも強いですが。あの退任時の会見「軍産複合体・・・」の印象も強いです。アイゼンハゥアーは第二次世界大戦の司令官、アメリカの英雄。アイゼンハゥアーにとっても日本の皇太子が訪問することは、重要な外交行事だったのでしょう。
 イギリスのエリザベス女王戴冠式出席、ヨーロッパ歴訪の写真や記念品の展示は進みます。当時のチャーチル首相とも会見しています。第二次大戦後、一旦労働党政権となり退陣したはずですから、再度首相に就任していたときに戴冠式があったのでしょう。
 館内の写真撮影は禁止。外国人入館者も真剣な表情で展示を見ていました。ヨーロッパでも多くの国を訪問されています。
 スペインまで訪問されていたことは知りませせんでした。しかも当時の独裁者フランコ総統とも会見しています。のちにフランコ総統が死去したあと、後継者に指名されたファン・カルロス国王(現在は前国王)が即位し、王政が復活し、皇室とも交流を深めたたことについても説明がありました。スペインのトレドで撮影された写真も展示されていました。私も行ったことがあります。
 その後、オランダ王国、西ドイツ(当時)も訪問しています。オランダでは王室から歓待を受けた写真や現在もオランダ王室と交流が続いていることの展示がありました。
 ドイツ連邦共和国(当時の西ドイツ)では、アデナウアー首相と会見。
 アイゼンハゥアー、チャーチル、フランコ、アデナウアーなど当時の大政治家と会見しているのが興味深いです。フランスでド・ゴールと会見したか、展示があったかは覚えていません・・・。
 前期と後期で展示替えがあり、現在は前期。後期は11月22日の連休からで、勲章などの展示が新たにあるようです。そして、12月の天皇誕生日までが会期です。