2014.11.9日曜日

 9時30分に入場し、二階の展示室へ。混雑していますが、例年よりも人出は少ないような・・・・。正倉院展については、私よりも子供達のリクエストで来ているので私は混雑している展示は避けて軽く流していきます。(笑)。
 前半部の目玉は「桑木弦緘」(漢字が違うけど)(くわのきげんかん)。言葉だけではわからなかったのですが、実物を見ると琵琶のような楽器でした。弾いたときの音声が「ビィーン ビィーン」と表現してよいのか微妙ですが、流れています。このガラスケースの前が大混雑。楽器の真ん中には、唐の官人のような人物画があるのです。説明パネルでは(絵を)確認できますが、実物は小さすぎて確認できません。見学者は皆この絵をみようと目を凝らしたり、単眼鏡を見入っているのですが、私には見えず。混雑もあるので、遂に断念して先に進みました。(笑) この位置には、「螺鈿紫檀五弦琵琶」など琵琶の展示が恒例?でした。今年はこれに代わっての登場ですね。(笑)。
 第2室に進んで今回の目玉「鳥毛立女屏風」。合計で6幅あるようです。ここでは4幅の展示。東京の「日本国宝展」で2幅見ましたので、これで「6幅すべて」見学しました。パーフェクト達成です。(笑)
 かなり色があせていますが、本来はカラフルに彩られていたようです。作品名にあるように、現在は剥落しているが、鳥の毛が貼り付けされていたそうです。また、単に飾って観賞した絵画ではなく、実際に使用した屏風に附属した絵だったようです。
 何の変哲もない、やや透明なガラス容器に目が留まりました。なぜかその出来栄えが気になりました。あとで解説を見たら、科学分析したところ国産ではなく、外国で制作されて持ち込まれたものが明らかになっているそうです。私の目に狂いはありませんでした。(笑)
 その他の展示としては、恵美押勝(えみのおしかつ)の自筆書が。「ふじわらのなかまろ」から改名したと「学研の歴史マンガ」にあるように(笑)、一般には知られていますが、自筆の署名には「藤原仲麻呂・・・押勝」とあります。突然改名したのではなく、以前から「押勝」の名は使用していたのだと理解しました。
 
 展示の最後には、これまた恒例ですが戸籍などの文書の展示がありました。
 11時くらいまで見学しました。意外と今回は、中国語の入場者が多かったです。台湾か香港か中国本土からか分かりませんが、円安の影響でしようか。
 ↓売店付近の館内から見た様子。外は入館待ちの行列ですが、少しずつ進んでいます。
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 毎年恒例の奈良女子大学の学生によるお茶のサービスもありました。館内敷地の庭園と池を見ながら一服できます。
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 会場から出た地下階では、過去の正倉院展のポスター展示がありました。
 ↓ 第二回のポスター。第一回のポスターは作成されなかったようなので、ポスターの中では一番古いものです。戦後間もない時期のもので貴重ですね。折りたたんで保管されてきたようで、折り目がついています。続く古い年代のポスターにも同じく折り目がついています。公開を意図されることなく数十年間、倉庫か書庫で保管されてきたのでしょう。
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(追記)
 帰ってから翌日の新聞で知ったのですが、この日、高円宮妃久子殿下が正倉院展を見学されたそうです。朝の開館時ではなかったので(黒塗りの車も走っていた様子はなく、それらしき警備の人もいなかった。)、夜7時の閉館以降だったのでしょうか。