2014.11.9訪問

 さあ、妙法院の堂内に入場です。庫裡の広い空間で土足を脱ぎます。下駄箱があります。つまり、玄関です。ご朱印の受付や書籍、お守りの販売もあります。奥正面には、渡り廊下があり、衝立が置いてあります。ご朱印は、先に帳面を窓口に預けておき、見学後に受け取りをします。通常は、年に一回の公開なので、ご朱印をもらう機会は貴重のはずです。もはや、私のほうがご朱印に燃えています・・・。
 庫裡の中で、早速「こびけんの学生さん」が説明を開始してくださいます。数人が集まると説明をしてくれます。
 黒いパンツスーツに白いブラウスをピシッと着た女子学生さんです。腰に名札を付けており「古都保存文化協会 京都女子大学」とあります。
 なんと京都女子大の「古美術研究会=こぴけん」(多分)の学生さんでした。そういえば、京都女子大はここ妙法院の近くのはずです。もっと東山の坂の上のほうの斜面沿いの立地です。校舎からは、京都の街を見下ろし、新幹線や東海道線東山トンネルに出入りする列車なども見えるのではないかと思います。
 説明員の彼女は背筋を伸ばし、はきはきとしたしゃべりで説明をしてくださいます。手には、説明用の単語をまとめたクリアーブックを持ってのお話です。例えば「千僧供養」の文字を示しての説明もありました。
 説明の内容はというと「天井には小屋組が見えている。炊事のときの煙突の役割をした。正面左に大黒天。台所の神さま。秀吉のときに、小早川隆景が建てた。千僧供養・・・。(この説明は忘れた。)方広寺の大仏のためにこの庫裏が建てられた。秀吉が死んだあと、現在地に移転した。豊臣家の宝物もここに移された。庫裏が国宝に指定されているのはここだけです。(妙法院の)歴史は、後白河法皇が、今の三十三間堂の近くになるが、法住寺をたてた。法皇のお墓もその隣にある。本尊は、のちほどご覧頂きますが、普賢菩薩。(庫裡の)正面の衝立は・・・狩野光信 唐子遊図・・・・・・・。」
その他、妙法院は門跡寺院である(この説明はまず冒頭にあったかもしれませんが)・・・・などなどでした。
 詳細は忘れましたし、思い違い、記憶違いはあります。「庫裡」の文字ですら、正確か自信がありません。部分的には間違ったことを書いていると思います。あとは、観光ガイドなど譲りましょう。(笑)
 ともかく、正面の衝立は、とても重要な文化財であることが分かりました。
 そして説明の最後には「以上簡単ではございますが、私(わたくし)からの説明とさせて頂きます。」と終わります。「ん、この言葉どこかで聞いたな」と思いましたが、昨年のGWに同じく「古都保存文化協会の非公開文化財特別公開」の寺社を訪れたときに聞きました。下賀茂神社でも、大徳寺本坊でも真珠庵でも。「こびけん」の学生説明員さんの「決まり文句」なのですね。(笑)
 しかし、昨年は「こびけん」の事は知らずに、ツレがお節介にも「どこの方ですか?」と(説明員の人が随分若かったので)聞いたことで「古都保存文化協会の非公開文化財特別公開のこびけんの学生ボランティア」のことを知った次第です。(笑)

 次に、衝立の奥の廊下沿いに進んでいきます。

 内部の撮影は禁止なので、写真は撮影可能エリア、なおかつ建物外側から撮ったものに限られます。
 写真は、さらに順路を進んだ 宝物庫と寝殿を見学後、外から撮影したもの。
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  ここでは、珍しくパンフレットの配布が無いので、建物配置や文化財の由来、詳細は分かりません。すべて耳で説明を聞くのみ。すぐに忘れてしまいます。(笑)
 三歩歩くとすぐに忘れてしまう・・・・、私はニワトリなのでしょうか??(笑)。
 なお、受付にて有料で特別公開の小冊子を買うことができました。買っていないし、よく見ていないのですが、ここだけでなく、特別公開の文化財全体の冊子だったような。
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 本尊を安置する普賢堂の案内。
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 庫裡の横にある正門。
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