11/22(土)(2014)
私達が唐院大師堂で「智証大師像」などの拝観中、隣といいますか、大師堂から見て入口方面に大師堂を外界から隠すように建っている灌頂堂の縁側に拝観者が僧に導かれ待機しています。
一体何でしょうか??。
灌頂堂の中には、おそらく国宝「黄不動尊像」があるのです。三井寺一番の秘宝。今回の特別公開の目玉なのでしょうが、あらかじめ1万円の「結縁灌頂」の申し込みをした人でないと見る(拝む)ことはできません。「ああ、これが「結縁灌頂」の儀式なのだ。」と確信しました。
灌頂堂の縁側には袈裟を来た僧侶が数名離れて立っています。唐院大師堂の拝観者は灌頂堂の縁側に上がることはできませんが、遮るものはないためすぐ目の前です。目の前の縁側の僧に「何をしているのですか?」と聞こうと思えばすぐに聞くことができます。(笑)
灌頂堂の拝観者(つまり、結縁灌頂の参加者)は洋服の普段着姿。目隠しをされており、お堂の中に入る木戸の前に一人ずつ待機しています。
目隠しをして呼ばれてから順番に一人ずつ灌頂堂の中に入り儀式を受け、そして目隠しを取り、国宝「黄不動尊像」を拝むことが許されるのでしょう。まさに「秘儀」。
↓写真左の建物が灌頂堂。紫の袈裟の僧侶が2人。
その間に、見にくいですが一般の拝観者が立っています。
幟に上半身が隠れていますが(一般の拝観者は)目隠しをしています。
順番が来たら僧に促され堂の中に入ります。

↓ 灌頂堂の正面。正面木戸は閉じいます。
(結縁灌頂の参加者は)向かって右に廊下を伝って歩き、堂の入口前で待機します。

↓ 左は「長日護摩堂」、右の灌頂堂と渡り廊下で繋がっています。
近くに行くことはできないため、この位置から外観を見るのみです。
この付近一帯を「唐院」と呼ぶようです。三井寺で一番神聖な地区。伽藍の配置としては、
大師堂
↑
唐 門
↑ (三重塔)
長日護摩堂-灌頂堂
↑
四脚門
↑ 石段
(大きな参道)→ 金堂へ
・・・下側、つまり東・・・・
のようになるでしょうか。
灌頂堂から階段を下りると、大きな参道です。北を見ると金堂があります。この道で次の結縁灌頂に向かう参加者の列に遭遇しました。
結縁灌頂の参加者の行列。何かの経文を唱えて灌頂堂に歩いて向かいます。
↓ 石段の先が「四脚門」、その奥が灌頂堂。屋根が少し写っています。

結縁灌頂の参加者の列、遠景。一回10名のようです。先頭と最後尾に僧がついています。
気付いたのは「女性の参加者が多い」こと。普通におしゃれな私服姿です。
ツレは「これって、信者の人だけだよね。信者の人だけだよね。信者の人だけだよね。」と繰り返し言っていました。何の儀式か理解できていないようです。事前に申し込みをすれば、だれでも参加できるので、違うと思うのですが・・・・。

↓ 唐院の方を見上げます。写真中央は長日護摩堂の屋根でしょう。

金堂へ戻る参道。写真左の石垣が灌頂堂へ上る石段の基礎。
結縁灌頂の列は金堂を正面に見て左へ石段を登っていきます。

少し離れた場所にある「微妙寺」横のテントが受付と出発地でした。「結縁灌頂会」とありました。「けちえんかんじょうえ」と読むのでしょう。

結縁灌頂の受付付近。袈裟を来た僧が集まっています。中には黄色というか浅黄の色の袈裟をまとった高僧らしき方もいました。
結縁灌頂の参加者は、あらかじめ予約しておいてこのテントで受け付けし、1万円を納め、儀式に参加することが理解できました。参加者は1グループ10名。30分おきに出発するようです。儀式は10時から16時まででしょうから、10時開始が第一陣で、15時30分の儀式までで12回×10名、16時の回が最終とすると一日130名のみ「結縁」できる計算です。
日程は11/21-24日(振替休日)までの四日間。当初、三井寺のウェブサイトでは11/21-23の三日間のみ開催の告知でした。
↓ 微妙寺前では「べんべん君」が活躍中です。(笑)

実をいうと、三井寺では灌頂の儀式がどのようなものかは、よくわからなかったのですが、この後日、たまたま東寺宝物館で「灌頂儀式の世界」の企画展示を見ました。そこで灌頂について詳しく知ることができました。
三井寺で見たときは、禅宗など他の流派には無い、密教の儀式でのひとつあるなとは思いました。
三井寺は天台宗(正確には延暦寺とは独立した宗派
のようだが)、東寺は真言宗ですが、同じく密教なので共に灌頂儀式があるのでしよう。鎌倉時代に広まった禅宗よりも、更に昔から伝来しているのが密教ですから、より古い時代の仏教儀式の色彩を残している、といった理解でしょうか。
読み方も「けつえんかんちょう」と誤解していました。(笑)「けちえんかんじょう」でした。パソコンの漢字変換ではちゃんと「結縁灌頂」と出ます。びっくりしました。(笑)
私達が唐院大師堂で「智証大師像」などの拝観中、隣といいますか、大師堂から見て入口方面に大師堂を外界から隠すように建っている灌頂堂の縁側に拝観者が僧に導かれ待機しています。
一体何でしょうか??。
灌頂堂の中には、おそらく国宝「黄不動尊像」があるのです。三井寺一番の秘宝。今回の特別公開の目玉なのでしょうが、あらかじめ1万円の「結縁灌頂」の申し込みをした人でないと見る(拝む)ことはできません。「ああ、これが「結縁灌頂」の儀式なのだ。」と確信しました。
灌頂堂の縁側には袈裟を来た僧侶が数名離れて立っています。唐院大師堂の拝観者は灌頂堂の縁側に上がることはできませんが、遮るものはないためすぐ目の前です。目の前の縁側の僧に「何をしているのですか?」と聞こうと思えばすぐに聞くことができます。(笑)
灌頂堂の拝観者(つまり、結縁灌頂の参加者)は洋服の普段着姿。目隠しをされており、お堂の中に入る木戸の前に一人ずつ待機しています。
目隠しをして呼ばれてから順番に一人ずつ灌頂堂の中に入り儀式を受け、そして目隠しを取り、国宝「黄不動尊像」を拝むことが許されるのでしょう。まさに「秘儀」。
↓写真左の建物が灌頂堂。紫の袈裟の僧侶が2人。
その間に、見にくいですが一般の拝観者が立っています。
幟に上半身が隠れていますが(一般の拝観者は)目隠しをしています。
順番が来たら僧に促され堂の中に入ります。

↓ 灌頂堂の正面。正面木戸は閉じいます。
(結縁灌頂の参加者は)向かって右に廊下を伝って歩き、堂の入口前で待機します。

↓ 左は「長日護摩堂」、右の灌頂堂と渡り廊下で繋がっています。
近くに行くことはできないため、この位置から外観を見るのみです。

この付近一帯を「唐院」と呼ぶようです。三井寺で一番神聖な地区。伽藍の配置としては、
大師堂
↑
唐 門
↑ (三重塔)
長日護摩堂-灌頂堂
↑
四脚門
↑ 石段
(大きな参道)→ 金堂へ
・・・下側、つまり東・・・・
のようになるでしょうか。
灌頂堂から階段を下りると、大きな参道です。北を見ると金堂があります。この道で次の結縁灌頂に向かう参加者の列に遭遇しました。
結縁灌頂の参加者の行列。何かの経文を唱えて灌頂堂に歩いて向かいます。
↓ 石段の先が「四脚門」、その奥が灌頂堂。屋根が少し写っています。

結縁灌頂の参加者の列、遠景。一回10名のようです。先頭と最後尾に僧がついています。
気付いたのは「女性の参加者が多い」こと。普通におしゃれな私服姿です。
ツレは「これって、信者の人だけだよね。信者の人だけだよね。信者の人だけだよね。」と繰り返し言っていました。何の儀式か理解できていないようです。事前に申し込みをすれば、だれでも参加できるので、違うと思うのですが・・・・。

↓ 唐院の方を見上げます。写真中央は長日護摩堂の屋根でしょう。

金堂へ戻る参道。写真左の石垣が灌頂堂へ上る石段の基礎。
結縁灌頂の列は金堂を正面に見て左へ石段を登っていきます。

少し離れた場所にある「微妙寺」横のテントが受付と出発地でした。「結縁灌頂会」とありました。「けちえんかんじょうえ」と読むのでしょう。

結縁灌頂の受付付近。袈裟を来た僧が集まっています。中には黄色というか浅黄の色の袈裟をまとった高僧らしき方もいました。
結縁灌頂の参加者は、あらかじめ予約しておいてこのテントで受け付けし、1万円を納め、儀式に参加することが理解できました。参加者は1グループ10名。30分おきに出発するようです。儀式は10時から16時まででしょうから、10時開始が第一陣で、15時30分の儀式までで12回×10名、16時の回が最終とすると一日130名のみ「結縁」できる計算です。
日程は11/21-24日(振替休日)までの四日間。当初、三井寺のウェブサイトでは11/21-23の三日間のみ開催の告知でした。
↓ 微妙寺前では「べんべん君」が活躍中です。(笑)

実をいうと、三井寺では灌頂の儀式がどのようなものかは、よくわからなかったのですが、この後日、たまたま東寺宝物館で「灌頂儀式の世界」の企画展示を見ました。そこで灌頂について詳しく知ることができました。
三井寺で見たときは、禅宗など他の流派には無い、密教の儀式でのひとつあるなとは思いました。
三井寺は天台宗(正確には延暦寺とは独立した宗派
のようだが)、東寺は真言宗ですが、同じく密教なので共に灌頂儀式があるのでしよう。鎌倉時代に広まった禅宗よりも、更に昔から伝来しているのが密教ですから、より古い時代の仏教儀式の色彩を残している、といった理解でしょうか。
読み方も「けつえんかんちょう」と誤解していました。(笑)「けちえんかんじょう」でした。パソコンの漢字変換ではちゃんと「結縁灌頂」と出ます。びっくりしました。(笑)