5月9日土曜日。

 奈良にやってきました。
 20年に一度の式年造替記念 春日大社 国宝本殿特別公開 拝観が目的です。
 

  本殿区域の下あたりにやってきました。「ご造替」の年表が掲示されています。
 今回で「60次」なので60回目といったところでしょう。一回目は奈良時代、大仏開眼から十数年後のことです。春日大社は藤原氏の氏神なので藤原氏の力を強まったときに始めたのでしょうか。三回行って一旦中断しています。というより、20年ごとでは全然ありません。
 平安遷都まで中断しています。このときは、恵美押勝の乱や遷都の関係で中断したのでしょう。恵美押勝も藤原氏の出。昨年の正倉院展で直筆の書の展示がありました。貴族の争いなど、政治的混乱があると「ご造替」どころではなくなってくるのでしょう。

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 みやこが京都に移った後も続いています。20年-30年空くこともあるし、20年もたたずに行うことも・・・・。何かに理由で老朽化したり破損した場合には建て替えをしたのでしょうか。源平の合戦のように戦乱があると労力が不足するでしょうし、金銭面の問題もあると思います。ボードには頼朝のイラストがありますね。
 
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 更に時代が下って家康のイラストがボードにあります。戦国時代は随分と間隔が空いていたようです。天正時代の造替は秀吉が復活させたのでしょう。復活させることよより、朝廷、公家への影響力を強めるという政治的意図があったことは明白です。しかし、秀吉が主導したと思われる造替はこの一回のみ。
 秀吉は死に、次いで家康が天下をほぼ手中にした頃から江戸時代は20年ごとに行われています。年表を見る限り、家康主導の造替も一回のみ。何回も造替できる権力者なんていないってことです。すると、いかに子孫にその権力を渡して継続していくかが問題になってきます。
 「20年スパン」が定着したのは江戸時代前期以降でしょう。世の中が安定しないとご造替はできません。では、はたして現代の世の中は安定しているといえるのでしょうか?。

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 おなじみの門にやってきました。南門、一年半ぶりの訪問です。過去に来たときよりも賑わっています。

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 門を入って振り返る。門の右はお守り売り場や御朱印の受付です。
 下の写真に写っている門の左側に今までの特別公開時の入場受付ですが、この日は閉鎖されています。


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 お守り売り場の拡大。制服(つまり、白の上衣と朱色の袴)姿の販売員は額にキラキラする「髪飾り」を付けていません。特別公開期間中は忙しくて付けるなというお触れがでているのかも知れません(笑)。

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 南門を入って、正殿を望む社。通常の参拝はここまでです。

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 「特別公開受付」と立て看板がある方向へ。藤棚の下をくぐります。藤の花も盛りを少し過ぎた?。
 藤は躑躅の花の時期とほぼ同じという認識です。例年は今くらいが一番の見ごろですが、躑躅も含めて花の見ごろは年々前倒ししているように感じます。

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 「砂ずりの藤」の説明。

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 本殿へ入る門の前、南門の前には「磐座」らしき神聖な石があります。念のため門に入る前に撮影しました。
 回廊で囲まれた境内(神社で境内というかは分からないが・・・。)ではなく外にあるので見落としてしまいがちです。
 書かれている説明は難しいのですが、「出現石」、「額塚」といわれる「神石」であるようです。神が出現した、または宝物を埋めた目印となる秘めた力を持つ石のようです。

 
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 砂ずりの藤の下を通り、建物を向かって右に曲がると、その先に受付がありました。
 朱袴姿の巫女さんが受付しています。入場料は一人1000円。小学生は無料でした。
 ここでパンフレットと鹿のイラストの入った「祝 御造替」のお香を頂きました。

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