11月に入ったある日のこと。横浜にある神奈川県立歴史博物館にやってきました。
 実のところウチの子供は、学校の社会科見学で来たことがあるのです。神奈川県でも横浜、川崎やその周辺地域の学校に通っている児童、生徒の皆さんは遠足や社会科見学で来たことがある人も多いはずてず。もっとも、ウチの子供は「特別展には行かなかった、常設展の展示のみの見学だった。」と言っていました。
 この日の私の訪問は、午後5時の閉館時刻間際。特別展のみ見学しました。

 特別展「五姓田義松」 (ごせだ よしまつ)
 キャッチフレーズといいますか、副題としては、「最後の天才」、「本当に絵のうまい画家」、「義松真発見」とあります。意外にも知られていない五姓田義松の名とその作品。

 私がその人の名前を知ったのは、今年の春のこと。東京芸術大学美術館の「ダブル インバクト展」で展示されていた一枚の油彩画でした。題名は「自画像」、作者は「五姓田義松」。洋装で若々しい顔、まっすぐにこちらを射るように見ている画中の人物の眼・・・・・。不思議と印象に残りました。これほどの秀作を残している画家であるのに、その名前を聞いたことがありません。いや、昔何かで名前は見たことはあるが、忘れていたのかも知れません。その作品と作者の名前は強く私の心に残りました。
 そして半年後の秋に神奈川での特別展の開催です!!。これは行かないわけにはいきませんね。
 もっと早くに訪れるべきだったのですが、「図録」の発売が遅れているとのことで、発売を待ってからの訪問となりました()。 会期は11月8日まで。会期終盤ギリギリです。
 
 展示作品は充実しており、義松の人物像、家族も含めて知ることができました。一言で表現すれば「すごい」です(笑)。ありきたりの感想ですが、これだけの作品を遺した画家の回顧展が神奈川県立歴史博物館で開催されたのは、これまで(本館が)義松の作品、資料などを収集、研究してきた一大成果でしょう。
 東京の大美術館、大博物館で開催されてもよいくらいの特別展です。並み居る大美術館、大博物館を抑えて、「神奈川県立歴史博物館」が、かっ飛ばした「大ホームラン」といっても過言ではないです。
 義松の作品には、宮内庁御物も多いと説明もありました。宮内庁管轄の作品が多くて文化庁の文化財指定対象外のためか、義松の重要文化財指定作品は、現在のところ一点もありません。が、昨年の秋11月に東京国立近代美術館で鑑賞した「菱田春草展」と並ぶ、いやそれを凌ぐといっても過言ではない回顧展でした。

 ↓博物館に掲示されていた看板。
 
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