2015年8月

 森鴎外記念館にやって来ました。

 第一展示室の見学の続きです。
 展示の最後に家族写真がありました。鴎外と後妻のしげ夫婦と子ども全員が写っています。家族全員の写真で現在伝わるのはこの1枚のみだそうです。
 大正7年、長男、於兎(オト)の結婚式の写真。鴎外の死から遡ること三年前のことです。面長で痩身の於兎とややふっくらした夫人、富貴。小さい類(ルイ)には、母しげが寄り添っている。写真右の端に軍服の鴎外。その隣、この日の写真の主役、於兎に近い方に(鴎外の)妻しげ、三男類などが。小さい類(ルイ)には、母しげが寄り添っている。少学生くらいの類を抱くように坐していて・・・・・という構図です。
 写真の左側前列には、おそらく妻の両親であろう夫婦も写っています。この一枚しか家族全員の写真が無い・・・・・・・ということは、「長男の於兎と彼にとって継母のしげが一緒に写真に写る機会がほとんどなかったから・・・。」という理由ではないでしょうか。
 しげは、継子(ままこ)の於兎に相当つらく当たったようですので・・・・。(写真の中の)長男、於兎は恐ろしく痩身で顔が細いです・・・・。エリート教育を受けて、恐らくは父以上の秀才だったのでしょう。脳にすべてのパワーが集中しているかのような容姿です。

 鴎外の子どもの著書の展示がいくつかありました。於菟の父鴎外について書いた本が展示されています。長女マリは、離婚し再婚と(展示の)説明にありました。次女 アンヌの著書も展示がありました。三男 類は「不肖の子」だったそうです。そのまんまですが、「不肖の子」というタイトルの類の著書の展示もありました。

 従軍記章や大礼服の展示もありました。文官としての鴎外のものでした。鴎外の大礼格は小さい。身長は158から160センチくらいか。現代感覚でいうと、体格はかなり小さかった人のようです。


↓ 第一展示室の先にある通路。川沿いにあるガラス張りの廊下です。
    第二展示室に続いています。川の反対側と南の方向です。

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第二展示に進みます。
 10歳までの鴎外と森家についての展示です。鴎外の系譜上の高祖父の子の三男が西周。1862年にオランダ留学をしていました。(ただし、よく言われる日本最初のフリーメーソンンとしての西周についての説明はなし。)

 森家の曽祖父は出奔し途中で死亡。一旦断絶したようです。つまり、西周の伯父が出奔したのでしょうか?。系図の展示がありましたが、親子、養子関係が分かりにくく、忘れてしまいました・・・・。
 (出奔した人物のあとは、その弟か子が跡目を継いで、その後に断絶していたように系図が読めましたが、誤解かもしれません・・・。)

 鴎外の祖父は養子として森家を継いで「再興」したようです。名は白仙その妻である鴎外の祖母は、日露戦争後まで存命。祖父は幕末の時代に客死し、その翌年 林太郎が誕生。客死したのが東海道の土山宿。現在は新名神高速の土山SAがある付近です。
 祖父の生まれ変わりと言われたそうです。待ちに待った嫡男の誕生でした。祖母も養子。その娘が峰子。峰子の夫で鴎外の父静男は婿養子。
 父、静男は、三田尻の吉次家の生まれ。森の家の出ではなく「吉次」という豪農の家の生まれだったのでした。武士の家の生まれではありません。白仙に見込まれて森家の娘、峰子と婚姻し婿養子になったそうです。
 つまり、父は長州の出です。子の林太郎が明治の世、長州閥の陸軍において出世した理由のひとつもここにあったのではないでしょうか?。
 鴎外が10歳の上京のとき、途中三田尻の父の実家で4日-5日滞在しています。この展示は東京でもありました。
 上京後は千住に住む。(やはり、東京でも同様の展示あり。)

 江戸時代の津和野の復元図面のパネルありました。現在の旧居とは別のところに森家があるが、ここが森の本家かはわからないそうです。津和野には三軒の森氏があるようでした。西周の家の更に南と思われるところの森家があります。が、鴎外の森本家か・・・は分からないそうです。本家から枝別れした分家の森家もありました。
 分家と本家の禄高の変遷図がパネル展示でありました。石高は分家の方が高い時期があった。60-80石くらい。本家は42石?か46石。パネルで比較されていました。森の分家の子孫もいます。昭和40年代の死亡した分家の当主まで掲示がありました。森分家の血が続いているならば、男系で「元の森家」の血筋を引く、西周の血縁ということになります。

 
 東京にあったモニターテレビでの鴎外の生前の映像はありませんでした。東京で見た映像ではモーニングで正装。文官の恰好。横浜へ東宮の帰国を出迎えた写真。背の高い軍服の人物も写っていた。右肩が下がって引きずるように歩く鴎外の姿でした。
 時間も無いので資料館を出て生家に向かいました。

 ↓ 記念館に隣接する鴎外の生家。

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