2015年8月

 山口県、萩市の浜崎地区。萩の中心部には三か所の国の重要伝統的建造物群保存地区(重伝)があります。
 ひとりは有名な城跡に隣接する旧城下町の武家屋敷地区。「堀内」というようです。もう一か所は、先ほど訪れた「鍵曲」が有名な「平安古(ひゃっこ)地区」。そして、ここ浜崎(はまさき)地区です。
 浜崎は武家屋敷街と異なり、漁村地区の指定です。これらの地区は、単独で国の重要伝統的建造物群保存地区(重伝)に指定されています。貴重ですね。短時間で三か所も「重伝」地区を散策できます
 更に萩市には、もう一か所、市街地から離れたところですが重伝指定地区があります。その地区は「農村」で指定されているようです。市内でいうと、四箇所指定されていることになります。(訪問日現在)
 萩は近年の広域合併で市域がかなり広くなっていますね。

 「浜崎」という地区の名前がいかにも港町、漁港といった感じがしますね。
 ↓  浜崎地区の一角。蔵のなまこ壁も見えます。左は神社の境内です。

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↓ 地区の東の方向。松本川の河口付近と港の様子。
ただし、重伝指定地区ではなかったと思います。指定されているのは古い町並みが残る一角です。

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↓ 浜崎地区の中心部にある住吉神社。漁業、航海の安全の神様だったのでしょう。

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 大阪の住吉大社の末社であることに間違いないでしょう。大阪は古くからの港湾都市。あやかって、航海と漁の安全を祈願する神様としてここに祀って信仰したのだと思います。
 航海の神様といえば、大山祇神社も有名です。が、大山祇神社は萩と同じ日本海に近いかつての石見にあった石見銀山をはじめ、鉱山で祀られていますね。

↓ 神社近くの一角。

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 ↓ 港、川沿いの道路脇から街の方向

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 萩の東を流れる松本川の河口に開けています。
↓ 河口付近の様子。漁船がたくさん繋留されています。漁港、港町の雰囲気です。

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 萩城からここ浜崎地区の間には海水浴場があります。この付近で海水浴場の方から、その帰りでしょう、茶髪のギャル二人組が歩いてきました。いかにも海帰りの雰囲気、濡れた水着を入れているのでしょう、ビニール(ナイロン)の手提げ袋を持ち、キャミと短パンの軽装でした。
 ここ萩には萩温泉もあるので、旅館を予約して宿泊し、世界遺産と武家屋敷街散策、更に海水浴を楽しんでもよかったですね(笑)。「世界文化資産と海水浴」の両方が楽しめます