2015年12月27日

 平成27年 名残惜しき哉。今年最後のおでかけとなりました。
 冬休みに入ったので、上の子も含めて日本科学未来館にやってきました。この日は企画展のアイドルターム。つまり、開催されていません。そのためか、入場券売り場は混雑していませんでした。
 今まで見た企画展は「踊るアート展と、学ぶ未来の遊園地」やこの夏の「ポケモン研究所」でした。上の子は今回が初めての未来館。この秋に、家族の年間パスを更新しましたが、更新後のパスは1枚ごとに家族の個人名が記入されるようになっていました。料金は家族でパスを作れば、人数にかかわらず同じなのでお得です。
 
 2015年のノーベル物理学賞でニュートリノに質量があることを発見した梶田教授が受賞しました。このニュースに関連して、科学未来館のスーパーカミオカンデの模型が、10月の受賞発表の翌日から賑わっているとニュースで放映されていました。
 遅ればせながらの訪問です(笑)

 スーパーカミオカンデの1/10の模型。青く輝く光を表現していました。未来館のウェブ・サイトにも説明がありますが。水の粒子にぶつかり光を発しても目に見えないそうで、ほんの一瞬だそうです。青くキラキラしている光はあくまで、再現だそうです。
 本来は水で満たされている筈ですが、ここでは円柱状のドームの中に入って見ることができます。
 ニュートリノは絶えず無数に飛んできていて私達の体も貫通しているそうです。地球そのものも貫通しているそうで。神岡の山の中の施設で光電子増倍管を通して光を捉えます。

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 実物大の光電子増倍管。これを地下1000メートルのプールの周囲に設置し、超純水を満たしてを観測するそうです。地下といっても山頂から1000メートル下のことであり、観測施設の海抜高度や海水面下の1000メートルという意味ではありません。山の高さは海抜1300メートルくらい、神岡の観測施設の標高は350メートルくらいで、入口から横に山腹のトンネルをくぐって(通って)行き、巨大プール(水槽)に着くのが実際のようです。

 ↓ 1/10の再現ドームの横には、ごく一部ですが、実物大で光電子増倍管が壁面に埋め込みされて、プールの壁が再現してありました。

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 ↓ 光電子増倍管の説明。テレビのブラウン管のようにガラスの球体が突出しています。わずかな光を捉えるための工夫でしょうか。
 この光センサーを製作したのが浜松ホトニクスなのですね。観測する対象は目に見えないですが、もはや巨大な設備投資事業ですね。電子機械器具を設置し、水の給水排水設備、循環設備を造り、給電配電設備を造り、観測を始める前に要求されるのは土木建築技術であり、維持するにも配管と電気設備の技術、技能が必要です。ただ、観測してデータをとっていればよい訳ではないと思います。

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 常設展示は改装途中のようで、新しいゲノムというか細胞に関する展示が設置されていました。

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 オトナロイドも場所が変わっていました。人形も新しい個体に変わっていめような。

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↓ 相変わらず人気の施設。住民票を入手して体験します。以前、私も体験しましたが、ついぞ操作方法を理解できませんでした(苦笑)。

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 ↓ ジオコスモスの上演中。
 こうして見ると、オーストラリア大陸の西部は相当に乾燥していますね。

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 ↓  1階ロビーでの実演。あまり気にしていませんでしたが、実はアシモの実演だったとあとで気付きました
    見逃してしまいました。白い布で覆われた小屋にアシモ君は移動して保管されていたのでした・・・。


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 館外に出て、一階に降りると、実演は終わっていました・・・。ここは無料ゾーン。ここで実演をしているということは、有料フロアでの工事が終わるまでの間は入館せずにアシモの実演を見ることができます。気付きませんでした・・・・・(苦笑)。
 実演が終わって、観客が解散した後、司会係らしき人と「コミュニケーター」らしきジャケットを来た人が話をしていました。

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 1時間くらいで見学し、次へ移動しました。初訪問だった上の子も「面白い施設だ。」と興味を示していました。ここ科学未来館の入館者の年齢は比較的低い(ざっと見たところ、幼稚園~小学校低学年の子が一番多いように感じる。)ので、上の子が訪れるには「遅すぎた」かも知れませんが。
 ただ、よくよく展示を見ていくとスーパーカミオカンデの模型や展示解説を含めて相当ハイレベルです。高校の物理、化学のレベルをマスターしていないと理解できないと思います。