2015年8月

 岡山県里庄。カブトガニで有名な笠岡の隣の町です。鴨方郡といいましたが、現在では笠岡に合併されているかも入れません。現在も国道二号線や山陽線が通っています。明治時代、ここから天才的な物理学者が生まれました。その名は仁科芳雄。日本物理学史上最高の天才のひとりといってよいでしょう。
 この稀代の天才が山陽の交通の要衝の沿いといはいえ、現在ものどかな田園地帯が広がる村から出たとは、「才能は出身地に関係なく、本人の努力、向上心次第である。」ことを示しています。その仁科芳雄の記念館が生誕地の近くにあります。 
 以前、岡山に住んでいたときは、この近くの国道二号線は時々通ったので、仁科記念館(会館)のことは知っていました。二号線をを通るのは久々なので見学してみることにしました。ちなみに、最初にカブトガニ資料館に行ってから、こちらに来ようかと思いましたが、子供達はカブトガニには行かないというので、直接仁科会館に来ました。カブトガニは私が子供の頃、一時期ブームとまではいかないものの、話題になったような記憶があります。昔、通っていた小学校でも別のクラスで水槽に飼育していたのか、巡回展示でやって来たのか、カブトガニを見たことがあります。

 ↓ 記念館が入っている公民館のような仁科会館の建物。夏休みなのに入館者は少ないです。

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「環境は人を創る。人は環境を創る。」とある仁科芳雄の記念碑。
会館の前には広い駐車場があります。

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 入館しても特に受付はありません。入口の傍らには事務室がありますが、特に事務室で受け付けをする訳ではありません。入場は無料です。
 二歳か三歳くらいの子供を連れたお母さんが遊びに来ていました。こども向けの簡単な遊具や遊ぶコーナーがあります。どうみても展示室を見学に来た母子ではありません。三歳の子に「サイクロトロン」といっても分かり
ませんし。(もっとも、私も分かっていませんが・・・・・。)
 公民館のような感じで、記念館というよりは地元の人が会議や談話、稽古ごと、生涯学習、子連れで遊びなどに来る
場所のようです。公営のコミュニティセンターのような雰囲気です。

 仁科芳雄の事績に関する展示室は二階です。階段を登ると二階のフロアの案内があります。
展示室は三室あり、自由に見学できます。
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 二階が展示室になっています。二階の階段裏の一番広い部屋は、講義室になっていました。「仁科記念ホール」と名前が付いています。歴代の仁科賞の受賞者、ここで講演を行った学者の写真が掲示されています。
 博士の子孫もここで講演をしています。某国立大学の理学部か工学部の教授でした。

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 階段に近い、第二展示室。「欧州留学期」に関する展示です。

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 長岡半太郎に宛てた手紙。日本物理学の大家の一人で、昭和12年の第一回文化勲章受賞者。大正以降では日本物理学者の中での第一人者でしょう。のち、昭和戦前期に大阪帝国大学の総長になっていたと思います。

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仁科博士はヨーロッパに留学し、「ニール・ボーア」のもとで研究したことがわかります。

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原子爆弾の研究、仁科博士の名前からとった「に」、つまり「二号研究」の説明です。

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日本の敗戦後、占領下で学者を迎えています。

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第一展示室は一階の奥にあります。生い立ちなどに関する展示です。まずは、ここから見学していくべきですね。テーマは「学びの時」です。

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 子供の頃の写真。


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第一展示室の様子。子供の頃の写真、通った学校の写真、当時の地元の風景などの展示もあります。

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