2015年8月

 岡山県里庄。
 明治時代、この小さな集落から天才的な物理学者が生まれました。その名は仁科芳雄。日本物理学史上最高の天才のひとりといってよいでしょう。山陽の交通の要衝の沿いといはいえ、現在ものどかな田園地帯が広がる村から稀代の天才が出たとは。その仁科芳雄の記念館、仁科会館の近くには生家があります。仁科会館の展示を見たあとに寄ってみることにしました。

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 博士の生家は仁科会館から国道2号線を挟んで南にあります。国道から直線距離で100メートルあるかないかの南に位置しますが、狭い集落の中の道を通らないといけないので、迷ってしまいそうになります。特に道が狭く、車で行った場合には対向車が来るとすれ違い困難です。私は、狭い路地なので、本当に辿り着けるのかな、と不安になってしまいました(笑)。 が、路地をなんとなく、道なりに進み、とある交差点を曲がると駐車場に着きました。
 ↓ 生家の前にはある駐車場と小路
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 門に続く、お屋敷を囲む白壁。大きな邸宅です。地主だったそうです。子供に教育を受けさせる財力も相当にあつたと思われます。
 現在、公開は日曜日のみのようです。訪れた日は夏休みの期間中でしたが、8月もきっちりカレンダー通りで、この日は公開日ではありませんでした。門は固く閉ざされていました。現在、仁科家の人は住んでおらず、屋敷や敷地は町に寄贈された?か仁科記念財団が持っている?ようです。
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↓ 仁科会館の二階から見た。二号線の様子。
ひっきりなしに車が往来しています。
博士の生家は写真には写っていませんが、右(西)の方向です。


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仁科会館の一階の屋根部分が写っていますが、里庄の「里」の様子。
海(南)の方向には山があります。山の先はすぐ瀬戸内海です。
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↓ 仁科会館の二階、仁科記念ホール前の廊下から見た里庄の風景。
博士の生家も屋根だけですが、わずかに見える筈です。

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