2016年1月31日

 「ワイン展-ぶどうから生まれた奇跡-」 国立科学博物館の特別展です。
 科学博物館の特別展では、展示リストではなく、カラーで印刷されたマップが配布されるのが通例です。写真撮影はある程度許されているので、記憶に残したい展示品は撮影しておけばよい、ということですね(笑)。
展示は「ゾーン1 ワイナリーへようこそ」が長いです。ゾーン2 ワインの歴史のコーナーへと続きます。
 「シャトー カハク」つまり「科博」の中に入っていきます。ワイナリーの様子が再現されています。
 「シャトー」の門の前には、ぶどうの粒のゴムの模造品があり、ぶどうを足で踏む体験ができるようになっていました(写真はない)。よく、このぶどうを踏む様子はテレビなどで見ますね。

DSC06038


 発酵中のワインの醸造器でかき混ぜる体験。かくはんして、バランスよく発酵させるために必要な製造過程のようです。何のためにかき混ぜるのか、よく判っていません。私は(笑)。

DSC06039


 ワインの発酵の途中でかき混ぜる体験の装置です。かき混ぜる過程を「ピジャージュ」と呼ぶそうです。
ともかく、均一になるようにかき混ぜましょう(笑)。

DSC06040

↓ 発酵させる菌。パンのイーストと同じような感じです。入っている箱も似ていますね。

DSC06041


発酵中のワインの様子も。容器の展示もありました。味噌のような「もろみ」です。丸いぶどうの粒が、発酵するにつれてどんどん液状になっていっています。

DSC06042


 熟成したワインの色。熟成すると、赤ワインは、ウイスキーのような色になっています。というより、メイプルシロップのような感じ。白ワインは、ハチミツ色になります。
 色素に関するある成分が増すので、より味わいのある熟成した色になるそうです。(確か。展示をホントに見ていたのかな?(笑))

DSC06043

↓ 答えはこちら。ワインの色の変化の解説です。

DSC06044



 展示室を出て、通路に入ります。通常は、通路に出ると展示はおしまいに近いです。しかし、まだ「ゾーン1」の展示です。通路を抜けた先には、別の展示がありました。

 通路では、醸造の器具などが展示されています。コルクを打つ機械でしょうか。コルクで栓をするのも重要です。

DSC06045



 「ゾーン2 ワインの歴史」のコーナーは最初は、撮影禁止でした。歴史資料、スポンサー企業の過去の商品などが展示されているので、禁止されているようです。
 明治時代にフランスで醸造技術を学んだ日本人二人の紹介がありました。生まれは1850年代~没年は1930頃までです。テレビドラマでモデルとなった人よりも、一世代年上の世代です。1850年代生まれなので、森鴎外よりも年上です。


 日本のワインメーカーに関する展示も。スポンサー様の登場です。今回の展覧会の主要スポンサー様です(笑)。これらの企業様の協力無しには、成り立ちませんからね。

 例のドラマでも設定を変えて、演じられたシーンがあった、大正時代の「赤玉ワイン」のポスターの展示もありました。もちろんこちらは、ドラマの中での演出ではなく、本当に撮影され、広告に使用された本物のポスターの展示です。先ごろ紹介された
 先だって訪れた「某放送センター」でも、そのドラマで使用された小道具どがの展示が数点ですがありました。もうどのドラマがお分かりですね(笑)。ただ、先ほど「放送センター」内の展示室では、某ドラマの小道具の展示品は撮影しませんでした・・・・・・・。残念。ここで、モデルとなった本物が展示されているとは知りませんでした。


 バラの香りなどがするワインのコーナーが。においを嗅ぐために行列ができていました。ワイン展で一番の混雑ポイントでした。ワインのフレーバーのようです。ここは行列だったので、詳しい説明を見ることができませんでした。カップルは必ず並んで一緒に匂いを嗅いでいました(笑)。


DSC06048




 その先は再び撮影可能コーナーです。 ワインのおいしい飲み方ということで、さまざまな形状のワイングラスが展示してありました。あまり、見ませんでした。


DSC06049




 深海に沈んだシャンパンの展示が。「シャンパーニュー」と説明には書いていますが、我々の言う「シャンパン」ですね。

DSC06050


 海底に棲んでいる深海生物のようにも見えますが、ワインのボトルです。泥や堆積物が積もって、ボトルとは分かりにくくなっています。深海の中に150年以上あっても、中の成分は保たれていたそうです。アルコール度数は考えられていたよりも低い事がわかったというような説明がありました。まるで、タイムカプセルですね。
 パルト海という、比較的水深の浅い内海に沈んでいたことが、ボトルが壊れずに発見された大きな理由でしょうか。

DSC06051