「迎賓館赤坂離宮」一般公開 参観5。

 「本館の内部」の見学のレポート続編です。
 (二階の)晩さん会の会場、花鳥の間をあとにして、廊下を歩きます。南の部屋の前を曲がり、中庭沿いの廊下を西へ歩く。軽うじて方向感覚を失っていません(笑)。
 と、次の部屋のようで、再び渋滞、つまり人が滞留しています。私は時間が無くなってきたので、行列の人を追い越しして、体をよじり、先に部屋へと入ります。順路のロープがはってあるのですが、まだ通路に余裕があるのに、不必要に人が滞留してしまっているので「これは困ったな。」と人を追い越して進みました。決して順番が決まっているので、列を乱したり、順番を無視した訳ではありませんよ(苦笑)。

 部屋に入るとホールのように、柱がたくさんあるスペースでした。解説のテープが流れています。「ここは大ホールです。・・・・・」 
 と、一階から登って来る階段があります。「ここは中央階段なのだな。」瞬時に理解しました。と厳密には部屋ではなく、ホールなのでした。

 ↓ 「迎賓館」パンフレットの写真(2009年 池田彰久氏撮影)から。ここが二階大ホールから見下ろした中央階段です。
   ただし、一般公開の見学コースでは、写真ほど階段の間際まで近づくことはできませんでした。

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 ↓ 中央玄関と二階大ホールの写真。内閣府ウェブサイトより。 
 「内閣府ホーム  >  内閣府の政策  >  迎賓館  >  迎賓館赤坂離宮  >  迎賓館赤坂離宮写真集」
  のページに掲載。(見学した平成28年2月18日現在) 
 実際見た光景に近い照度です。パンフレットの写真は写真機の露出の関係で白熱電灯のオレンジ色が強調されて写っています。
 
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 上の写真の右から入り、ロープで規制された通路を写真手前に進みました。天井から釣り下がるシャンデリアが、実際には写真よりも頭上近くに見えます。パンフレットの写真は写真機の露出の関係で白熱電灯のオレンジ色に写っています。回廊の柱の緑色が、どこかイタリア・ルネサンス時代のイタリアの教会建築を思わせます。
 
 次の部屋は「朝日の間です。」とテープの音声が流れます。ホールの出口、つまり朝日の間への部屋の入口には、大きな絵が飾っていります。見たことのない絵です。「小磯良平画伯の作です・・・・」と説明の音声が流れます。「小磯良平」といえば、藤田嗣治と一緒に南方戦線を視察した写真にも写っています。昭和戦前期から戦後期の画家です。
 説明のテープ音声がよく聞こえなかったのですが、迎賓館として整備された際に納品された作品でしょうか。作品の名前はよく聞き取りできませんでしたが、自分で作品を目で見て確認してみると「音楽」と「絵画(美術)」を表現していました。
 (パンフレットに絵の題名は「音楽」と「絵画」とありました。)
 「音楽」の絵は、優美な姿の女性達がバイオリンなどの弦楽器やビアノ?を奏でている様子。女性的な絵。    推測ですが、「女」を表現しているような。
 「絵画(美術)」の絵は男性が描かれていて、女性モデル?を描いている様子。何となく男性的な絵。最初見たところ、労働者が何かの労働(職人仕事)をしているような印象を受けました。「男」を表現し、「音楽」つまり「女」と対になっているように感じました。
 美術館で一般公開されることがあまり無い小磯画伯、幻の作品ではないでしょうか。


 ↓ 中央玄関ホールから朝日の間への出入り口の写真。内閣府ウェブサイトより。 
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  のページに掲載。(見学した平成28年2月18日現在) 

 一階の中央より入り、玄関の階段を昇ると、この入口にまっすぐに着くことになります。
 更に進むと「朝日の間」です。

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↓ 「迎賓館」パンフレットの写真(2009年 池田彰久氏撮影)から。朝日の間。
  本館の中央部に当たります。写真右側が南の主庭です。
  文字は私が筆記したメモ書きです。写真撮影は禁止ですが、メモ程度ならば鉛筆の使用が許可されていました。

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 朝日の間は南の正面にあり、一番良い部屋です。
ロープの張られた順路を歩きます。実際に使用された様子の写真は、天皇陛下とベトナムの国家主席との会談の様子だったと思います。見事な、天井画をずっと見上げていたのですが、それ以上にこの部屋では目立つのが「深緑」です。
 何かというと、カーテンや壁の装飾に「深緑色」の唐草模様の壁紙があるからです。テープの説明によると「京都の西陣の金華山織」とのことです。壁に長方形に貼り付けされています。フエルトのような緑色の凹凸のある織物です。写真には写っていませんが、窓のない廊下側の壁の方にたくさん貼り付けされています。
 床には絨毯が敷いてあります。紫色で、桜の薄いピンクの花が織り込みされています。テープの説明によると「47種類の糸を使用している」とか。

↓ 朝日の間の天井画の写真。内閣府ウェブサイトより。 
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 白い馬の馬車の手綱をとる女神が描かれています。優美な絵です。シャンデリアが吊り下がり、金の装飾を施し、豪華豪華です。天井画の女神は日本の神話の神様と西洋の神様を融合させたような姿です。

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↓ 外から見た本館の中央部。窓に面した部屋は「朝日の間」。
 正面の中央階段を登った突き当りの部屋です。
鏡張りもある豪華な部屋です。南向き、正面の一番良い部屋です。ただ、内側から見た窓の数と外から見た窓の数が合わないので、実際に、朝日の間の更に外のバルコニー部分が見えているのかもしれません。

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外観から推測しました。下の写真は、朝日の間の左端。
 私は、時間が無くなってきたので、ほぼ一緒に移動してきた人達を追い越しして、先に急ぎます。
 見学者の様子ですが、平日の午前とあったか、年齢層は高い。ある程度の年齢以上の女性が多いです。主婦らしきグループもいます。といっても、彼女たちは50歳代以上と思います。
 若い人もいます。学生らしくきカップルも、私服で来ています。大学生の場合、受験の関係で現在学校の敷地内に入るこことができないケースが多いのでお休みですね。先のコーヒー店で時間をつぶしたときの女子学生(母親と一緒だった)もそうなのでしょう。その母娘らしき人は全く見ませんでした。たぶん私の先で見学しているのでしょう。
 
中庭に面した廊下を抜けて、次の部屋へ。部屋の前では、再び渋滞しています。部屋に入ると「舞踏会用に造られた・・・・。」という説明のテープが流れています。部屋の名前は「羽衣の間」でした。

 ↓ 2階の円柱のあるバルコニーの部屋は居室?かは分かりません。
   何かの部屋ではあったようです。立入は禁止でした。
   1階の部屋には、入ることができましせんでしたので、部屋の用途は全く分かりません。

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↓ 「迎賓館」パンフレットの写真(2009年 池田彰久氏撮影)から。羽衣の間。
「中二階」にオーケストラ・ボックスがあるのが判ります。ただし、私のメモ書きには
「中3F」と書いています。なぜなら、羽衣の間は、本館の二階にあり、オーケストラ・ボックスは
その上階にあるため「中3階」と思ったからです(笑)。

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 「羽衣の間」の天井画は、大きいですが色が薄いです。空色に鳥が飛んでいる様子。空の色と雲の白色が画面の大半を占めています。鳥は小さく描かれています。空高く飛ぶ鳥は、雲雀(ひばり)のような気がしました。
 パンフレットによると「謡曲 羽衣を題材に天井画を描いた・・・」とあります。部屋の名前の由来にもなっていました。
 シャンデリアが3基あります。パンフレットには「最も豪華なシャンデリア」とあります。用途は首脳会合の全体会議、晩さん会の際の食前、食後の酒の場、雨天の際の歓迎式典とのことです。実際に使用されたときの写真が立ててあります。オバマ大統領との会議の様子の写真でした。部屋に大きなテーブルを入れて、屏風をたてていました。大統領の隣にいるスーツ姿の女性はケネディ大使でしょう。
 晩さん会の時は、東側の花鳥の間がメイン会場、こちらの羽衣の間はその前後の休憩と歓談の場なのでしょう。食前酒、食後酒を飲みながらの。

↓ 羽衣の間の写真。内閣府ウェブサイトより。 
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  のページに掲載。(見学した平成28年2月18日現在) 

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 上の写真には、羽衣の間の内部、オーケストラ・ボックスと反対側の様子が写っています赤いカーテンのある。窓の外が西側の庭です。オーケストラ・ボックスと長方形の部屋を挟んで反対側(南面)には、鏡の入った豪華な扉があります。ドアの上部にも半円形の鏡が入っていて、半円の中央部には紋章があります。廊下側の壁にも鏡が入っています。ヴェルサイユ宮殿の鏡の間とまではいきませんが、似ているように感じました。
(実は、ワタクシ、ヴェルサイユ宮殿に行ったことはございません(苦笑)。)

 羽衣の間を出ると再び、中庭に面した廊下です。部屋の中庭側はすべて廊下になっています。この公開時はイスが置かれ、見学者が休憩できるようになっていました。
 オーケストラ・ボックスへの入口は公開されていなかったので判りませんでした。離宮時代は舞踏会を実際に開催していたかは、分かりません。オーケストラ・ボックスから舞踏会の様子を見下ろすことができるそうです。
 あとは、廊下を歩き階段を一階に降りるのみ。途中、二階の廊下で再び小さい中庭が・・・・。1/4の半円形です。つまり、本館の北正面はカーブを描いているので、長方形の直線の本館との「隙間」でした。カーブを描いている建物の裏側が見えました。窓はカーテンにおおわれていて見えませんが、北の前庭に面して部屋があるのでしょうか??。裏側に当る羽衣の間近くの廊下からは分かりませんでした。
 階段を下りると西側の入口付近に戻ってきました。本館から退出します。見学には40分くらいかかりました。はや11時近くです。



(後日、ウェブサイトで航空写真を見ると、本館のカーブを描いている部分には部屋は無いようで、廊下のようになっている?。感じでした。)

 外から見た本館の西面。2階部分ははおそらく「羽衣の間」のあるところ。右側、ちょうど出っ張っている部分の部屋が羽衣の間ではないかと思います。すると、でっぱりの端の部分(写真でいうと、中央のやや右の四角の塔のような建物)は中2階の「オーケストラ ボックス」のある部分と思います。

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 ↓ 拡大。羽衣の間と思われる部屋。
 電気の灯りの光が見えます。オーケストラボックスの下の部分かなと思い
ましたが、天井の高さから推測して誤解のようです??。
判別できませんでした。

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