2015年9月5日 (遅れての記事投稿です。)

 西伊豆。海沿いを走る国道。海のそば、断崖の道などを通り、山の中で「田子」の看板が出て来ます。ここを海、崖下方向へ入ります。道はカーブを描きながら下ります。と、カーブの途中に古い、お店の看板がありました。車をあわてて、停めます。下り坂なので、後続車がいないか注意です。急ブレーキをかけて車の速度を緩めると、追突事故を起こしてしまいます。
  
 道沿いにお店の駐車スペースらしき場所がありました。はっきりと看板は無かったような・・・。
 車を降りてお店に向かいます。

 ここは、どこでしょう?。木の板に描かれたお魚の姿が・・・。 

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 ここは「カネサ鰹節商店」です。
 西伊豆の田子にある、有名な鰹節の製造、販売のお店。老舗です。「るるぶ」など伊豆のガイドブックには必ずといってよいほど掲載されています。テレビなどでも紹介されたことがあります。
 工場兼店舗です。斜面の途中の平地に建っています。
 写真の奥は、急峻な伊豆の山です。向かって右のトタン屋根の建物がお店でした。

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 お店の前の道から、川の下流の方向。お店の建物の脇には、小川が流れています。伊豆の急峻な山を源流点とする流れでしょう。川の下がれの、その先には海があります。

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 お店の入口にのれんがかかっています。販売場所はそれほど広くない。「本枯鰹節」がメインの商品ではなく、袋詰めのかつけずり節や、ふりかけなどの瓶詰、袋詰め食品がメインに感じます。
 「しおかつお」の説明パンフもありました。最近ではB級グルメとして「しおかつおうどん」を西伊豆では売り出ししているようなので、本日の昼食としても期待ができそうです。(と思いました。)
 もちろん、私達の目当ての本枯節もいくつか置いてあります。「背節」を購入しました。1本1200円。重さにもよりますが、東京都内、日本橋の「鰹節タウン」で買うよりも、はるかにお安いです。
 店番の人は誰もいなかったのですが、売り場の部屋の奥には和室があるので、声をかけるとご主人でしょうか、老齢の男性が出てきてくれました。鰹節について「物は、よいよ。」というお話でした。

 あっ、「鰹節タウン」の名前は私が勝手に考えた地名で、かつての日本橋が本来は海産物の取引で賑わっていたことに由来します(笑)。
 「腹節」では脂分が多く、味がこってりしているそうでウチの子に言わせると「背節」が好みだそうです。
 その他は、450円のふりかけを二個買いました。
 写真では誰も写真に写っていませんが゛、入れ替わりお客さんが入って来ています。

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 店の奥は、工場(こうば)になっています。朝に作業をするようで、従業員の人は帰った後の感じでした。鰹節が干してある様子は見ることができませんでしたが、工場の屋根の下の通路や手前の部分の作業場の様子が見えました。鰹節を並べて、まとめていぶす、キャスター付のカーゴがありました。鰹を吊るすであろう干し竿?や、金網、作業室の内部は、コンクリが床にうちっぱなしの決してきれいとは言えない感じですが、鰹を煮る釜?のようなモノがありました。

 ↓ 海の方向。別の海産物関係の工場のようです。海に向かって、谷の内側に家が点在しています。
    ここが「田子」の集落です。 

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↓ お店兼工事とその奥の山。
写真左上の方向が国道。写真右方向に向かって下り坂です。

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 国道から下って来る車のスピードは、ものすごく早いです。お店の前には、歩道はありません。お店の前の道も、スピードを出して車両が通過します。事故には十分に注意してください。
 お店を出た後は、海岸近くまで坂を下り、田子の港付近と街並みの間を抜けて、再び山の斜面の道を登り、国道に戻りました。