「京都迎賓館」の一般公開(試験公開)の見学です。
 
 正面玄関から館内に入り「聚楽の間」、「夕映(ゆうばえ)の間」だ。一旦、廊下に出て庭園の池を見ながら、次の部屋へ順路を進んだ。

 次は、藤の間だ。晩さん会、夕食会、昼食会用の部屋。
 部屋の入口付近には、実際に使用するテーブルとイスが展示してある。背後には、金屏風もある。写真も掲示しているが、写真中の日本側の関係者は、知らない人ばかり・・・。テレビでは映らない人のようだ。(私が知らないだけかも。)カナダの下院議長のご接待の様子の写真だった。いつ来日したのか知らなかった・・・。
 京都迎賓館での食事会は、皇室関連や大きな国際会議での行事でない限り、あまりニュースにならないような・・・・。
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↓ 晩さん会、夕食会、昼食会用のテーブル、イスと卓上の食器類。
  部屋の端に置かれていた。本来は、部屋の中心、壁画の前に設置するのだろう。

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↓ 食器類。ナプキンには政府の「桐」の紋様が。
お皿は、淡いビンク色と黄色の花がモチーフされている。菊の花のようだ。
ガラス類はどこの製作であろうか。

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↓ 藤の間の天井と照明。格子模様の天井と埋め込み式の電灯になっている。
天井画は無い。

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↓ 藤の間の壁画。東を背にしている。
  晩さん会の場合は、この壁画を背に、テーブルの中央にゲストとホストが座ることになる。
 すると、東京の迎賓館では「花鳥の間」に相当することになる。、東京の「花鳥の間」には壁画は無いが、東向きの窓がある。東京「花鳥の間」には、天井画もあるが、京都「藤の間」には無いようだ。京都では、(天井は)すべて電気関係の装飾のようだ。
 東京の「花鳥の間」の廊下は、西側にあり、中庭に面していた。京都では同じく部屋の西側に廊下があり、池と庭園に面している。

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↓ 藤の間の壁画の拡大。やや右側の円の「ヤマザクラ」のつづれ織り。
「ヤマザクラ」といえば、「吉野」。説明(の文章かテープ音声)では「吉野の桜」を織り込んだものだったと記憶する。
距離的にも吉野には比較的近い。関西での桜の名所といえば、まず吉野であろう。


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↓ 壁画の説明。いろいろな種類の花が織り込みされている。

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↓ 藤の間の前の廊下より。
  池が真正面にある。壁画は東を背にしている。池と窓は西の方角にある。池の対岸の建物は、先ほどの入って来た正面玄関と、その左側は、随員などの控室「聚楽の間」である。

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↓ 藤の間の前の廊下より。
  池の左側(つまり、南の方向)左が、「夕映の間」、その右は随員の控室「聚楽の間」だ。
午後の時間帯、西日が射しこむ。しかし、「スダレ」がかかっているので、直射日光は防ぐことができる。
自動で上下できるようだ。よって、真夏でも、安心、大丈夫でしょう(笑)。

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↓ 説明板。「截金」の説明。時間の関係もあり、さっと流してどんどん見ていく。
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↓ ワイドな「藤の間」の様子。
一番広い部屋。天井も高い。たくさんの人が思い思いに撮影している。そのため、撮影のタイミングが難しい。
壁画はその部屋の名前の通り「藤」の花が印象的。そして向かって右の「ヤマザクラ」も気になる。
「藤」の季節はこれからだろう。

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 天井が高いし、正面の絵がとても大きい。恰好の撮影ポイントとなっている。かくいう、私も絵をバックに記念撮影をした。
 ↓ 部屋の北側には、舞台がある。ここで芸者さんの踊りやお琴が披露されるようだ。
   接待の様子の写真も掲示があった。
   レースのカーテンで覆われている。

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 ↓ 舞台。 高度な工芸が施されているそうだ。「木の扉」には「キリ金」(漢字が不明)が施されている。
昨日の法界寺の秘仏「薬師如来」と同じ「たい金」の技術かは分からない。
扉の材質は桐だろうか。さりげない調度、建具にも高級品、職人の技が施されている。

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↓ 次の部屋への通路は狭い。藤の間の奥に向かって、左スミ(北)に衝立が置いてあり、その奥に進むようになっている。衝立の先は、狭い廊下になっている。

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