5月5日子供の日の夕刻のこと。「京都国立博物館」で特別展「禅 -心をかたちに-」を 鑑賞する。

 この5/3から京都での「後期展示」がスタートした。後期でも展示替えはあるのだが、龍光院(りょうこういん)の国宝「金剛般若経」は後期の10日以降の展示と非常に短い。龍光院は、なかなか文化財を公開しない・・・・。代わりなのか、分からないが、この期間は建長寺所蔵の重文「金剛般若経」が展示されている。ただ、建長寺蔵の文化財は、鎌倉でも公開されることがあるので、わざわざ京都で見なくてもよいのだが・・・・。もっとも、同経典を見ても何を書いているのか、さっぱり分からないです(笑)。
  
  慧可断臂図(えかだんぴず) 雪舟等楊筆 室町時代 明応5年(1496) |愛知・齊年寺
は、二階の一室にあった。展示リストでは最初の番号に近いが、展示場所は全然違う。達磨が岩壁に向かって座禅し、修行をしていて、「慧可」が腕を切ってまで弟子入りを志願した様子を描いたものと分かった。「断臂」は腕を切る・・・とのこと。修行のためとはいえ、実は恐ろしい絵だった・・・・・(絶句)。
 水墨画であるが、唇のところや達磨の顔の色などわずかに彩色されているような。解説によると雪舟最晩年の作品。円熟した感じがある。「・・・雪舟等楊 七十七・・・」とある。数え77歳の作。

 旧大仙院の障壁画もある。東京国立博物館所蔵のものは、以前も展示があったので見たことがある(はず)。

第三章「戦国武将と近世の高僧」は、二階の途中から始まったような・・・(一階か二階か忘れた)。「章」の紹介パネルがどこにあったか、覚えていない。だって、展示リスト通りの展示順番ではないから分からなくなちゃった~(笑)。
 狩野永徳筆の「織田信長像」、文化財指定はされていない。同じく昨年10月に訪れた大徳寺本坊の曝涼展でも見た。武将と高僧の肖像画が並ぶ。途中で一階に降りる。リストによると伊達政宗の「木像」が展示されていたようだが、気付かなかった。一階のホールは、いつもの通り「仏像の展示コーナー」。その一角、奥まった所にあったのだろう。人も集まっていた。一階の仏像コーナーは、前回と同様に「常設展」の一部と誤解してしまった(苦笑)。重文指定の「豊臣捨丸像」もあったと思う。これは、以前常設展の「名品ギャラリー」の展示で見たことがある。

 二階の端、正面出入り口に近い部屋には、戦国から安土桃山時代にかけての絵画がある。
 大仙院の障壁画もある。方丈の室中の障壁画とある。「しょう湘八景図」と「四季花鳥図」。同じく展示がある現在、東京国立博物館所蔵の絵画とは、別物のようで、現在も方丈にある障壁画を展示しているようだ。庭園に目が行ってしまうので、障壁画の重要性を認識していなかった。
 近くには、同じく大徳寺の旧養徳院の障壁画の展示がある。「山水図」と「芦雁図」。実は、一昨年の東京での展示があったように記憶する。「芦雁図」は覚えている。鳥がくちばしを上にむけて、鳴いているような構図だ。「松鶴図」とも似ているので混同してしまう。「山水図」は山と川と山間に中国風の家や室内に仙人のような人がいめ図。

 同じく二階に山楽の「龍虎図屏風」がある。三年前ここで レンガ造りの本館で「狩野山楽 山雪展」を見た。それ以来だ。改めて見ると大きい。近くで見ていた男性二人も「この絵は見たことがあるな。どこで見たかな・・・。」と話をしていた。「大きいな~」と感想を漏らしていた。確かに大きい。
 屏風絵だ。障子の「障壁画」ではない。左に例のトラの絵。カラフル。右は、龍の絵。展覧会の看板にもなっている。
 絵の色は、抑えた感じで白黒のように見える。が、昨年かの「狩野派オールスターズ」 でも公開されていたし、結構天球院でも公開されていたかな。ただし、天球院では、精密画の複製が進められていたので複製品にかわっているかも。
  
 二階の最後の展示室には、若沖の「竹」図があった。「鹿苑寺大書院」の部屋を飾っていた障壁画のうちのひとつ。現在、東京で開催中の「若沖展」には、出品されていない。得した気分に(笑)。
 五室ある部屋の最後の部屋を飾っていた絵とのこと。竹の「輪」がことさら強調されている。写生ではなく、若沖独自の視点が入っている。 

 ↓ 若沖「竹図」屋外の看板にもなっていた。
 
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一階に移動。
 国宝「玳玻天目」茶碗 相国寺所蔵、は展示期間が終了・・・。代わりに後期は「油滴天目」。アノ、三井記念美術館で昨年見た国宝の茶碗だ。朱色の木製の台も国宝指定なのか、茶碗の隣に単独で展示があった。「附属天目台」とのみ表示で説明は無い。
 
 一階の最後の部屋に高桐院の国宝「山水図」があった。こちらも昨年の10月に見た。あのときは、説明をしているところを傍らで聞いたので理解できた。しかし、今回は簡単な説明しかない。「李唐」と隠し文字がある場所についての説明は一切なかった。音声ガイドの対象でもない。「ワン ノブ ゼム」の扱いで、せっかくの貴重な展示なのに勿体ないような。
 同じ部屋に金地院の国宝「渓陰小築図」がある。水墨画。7人の僧侶の賛文があるが、そのうちの一人が描かせた絵だそうだ。中国風の山と山の渓谷の合間に建物があり、お寺のような建物があり、理想の書斎を表しているそう。1410年代と室町時代で戦国よりも古い時代のもの。

 ↓ 撮影可能な達磨のパネル。
   この作品の実物は、一階の最終展示室近くにあった。

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 ↓ ここは、撮影スポットで入れ替わり多くの入館者が記念撮影していた。「空いた」思って撮影しようとしてもすぐに次の記念撮影者が来るので人のいない状態での撮影には、しばにく待った。


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 閉館時刻が近づいて来たのて、南門から退出。
 いつぞや、一昨年の秋だったろうか、ここに来たときは、 京都駅方面の「三十三間堂博物館前」バス停は行列で、バス停にやって来るバスも満員だった。この日も多くの乗客がバスに乗っているのかなと思ったが、バス停で並んでいる人は少なかった。
 「バスに乗れそうだ。」と思い、信号を渡ってバス停でバスを待った。数分でバスはやって来た。混雑していないので、座ることができた。
 春は、ゴールデンウィークといえども春の京都は、さほど混雑しない。(桜の時期は分からないが・・・・。)やはり、混雑のピークは「秋の紅葉シーズン」なのだとやっと分かった(苦笑)。

 
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 ↓ バスの停留所。全然並んでいない。


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バスはすぐにやって来た。すいている。京都駅に向かった。
秋の紅葉シーズンは、大混雑だったのに・・・・。

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