2016年5月21日

 東京都美術館で、「生誕300年記念 若沖展」を鑑賞(見学)した。
 行列はしていたものの55分くらいで、美術館内の会場に入ることができた。列も順次進んだので、本を持って行ったものの、全部読まないうちに入館できたので、拍子抜けした。特に、美術館の建物の内部に入ってからは、どんどん列が進んだのでゆっくり本を読むことも出来なかった。
 ちなみに、当日券を購入したがチケットのナンバーは82000番くらいだった。恐らく連番であろう。同行した上の子は、すでに高校生なので有料。チケットのナンバーは高校生は800番台だった。思ったよりも少ない。
 ここで発売された当日券は大人の数としては妥当だろう。招待券、割引券、館外チケット売り場、コンビニ販売の番号とは別であろうから。

 入口で、チケットをちぎってもらい、いよいよ入場。音声ガイドは借りなかった。しかし、借りないと・・・・どうなるのか・・・・この「若沖展」に思わぬ落とし穴が待っていた・・・・。このときは、気付く由も無かったが・・・・。

 展示室の最初は「鹿苑寺大書院障壁画」、重要文化財指定の代表的作品から。「葡萄小禽図」の襖絵だ。
鹿苑寺大書院の「一之間」を飾っていたと説明にある。
 相国寺承天閣美術館に展示の「床貼付」と同じ構図。次いで、「二之間」、「三之間」、「四之間」の障壁画がある。「ふすま絵」なので、通常美術館のガラスケースに展示すると裏面が見えない。よって、展示替えをすることになるのだが、ここでは「両面ガラス展示ケース」で、襖をこのガラスケースに入れて、木製のレール?にはめ込み、「両面」が展示されるようになっていた。実に画期的なことだと思った。お陰様で、両面、裏表両方同時に見ることが出来る。
 同じく相国寺承天閣美術館に展示の「床貼付」と似ている芭蕉の描いてある絵もあった。全部で50面くらいが文化財指定の構成物件であるが、全部の展示はない。「葡萄小禽図床貼付」と「月夜芭蕉図床貼付」は、相国寺承天閣美術館に展示してあったし、「竹図」は京都国立博物館の「禅」に展示されていたし。
 障壁画の展示されている空間の壁には、「鹿苑寺大書院障壁画」の解説カラーパネルが掲示してあった。 写真入りで、どの障壁画がどの部屋のどの部分の襖なのか、わかるように解説してある。
 今回展示の無い「竹図」は、東西に長い書院の南に突き出た端っこの部屋「狭間之間」にあることが分かる。実は、写真付きで解説しているのだが、「竹図」は「今回展示が無い」とは書いていない・・・・。大書院の障壁画のどの部分が今回展示されているのかまでパネルには説明が無いのだ~。つまり、展示リストを見て、音声ガイドを聞いて確認!ということですね(笑)。

 「葡萄小禽図床貼付」と「月夜芭蕉図床貼付」 。相国寺承天閣美術館のパンフレットより。 ↓
  (2016年5月5月入手) 

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 京都国立博物館の特別展「禅」で「竹図」の展示があった。 写真はそのバネル↓

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  「一之間」の障壁画「葡萄小禽図」の反対側というか斜め前の壁に二番目の展示作品「花卉雄鶏図」が。つまり、花がたくさん画中に描いてあって、カラフルな鶏の図。「これぞ若沖!!」という絵であり、作品の前は、人だかりであった。「・・・平安若沖製」と毛筆の書付がある。別の絵には「・・・・心遊館若沖製」とある。当時の若沖の心の様子を表現したのだろうか。「心が遊ぶ」と書くとは・・・・。右からタテに読んで「若沖居士」の落款も押してある。

 若沖は、楽隠居のような感じで絵を描いていたのだろうか。他の家の者や番頭や手代、丁稚にとっては、たまったモノでは無かったでしょう。ちゃんと、家の商売に専念してもらわないと・・・・・。

 続いて「二之間」は、「松鶴図」。一之間の「葡萄と小鳥の絵」の裏側にある襖絵。
 「三之間」は、「芭蕉とハハ鳥」(漢字が・・・・)。「月夜芭蕉図床貼付」と似ている(当たり前だが)芭蕉の絵と、カラスのような鳥の絵。
 「四之間」は、「菊鶏図」は水墨でニワトリを描いている絵。ニワトリの正面の顔を描いたところ。トリの面玉がギロリとしてこちらを見ている。リアルな作品だ。
 
 「四之間」の障壁画まで見て、次の絵を見ようとするも、展示室の通路には人が滞留して混雑している。ガラスケース最前列を確保して見学するのが、困難な状況・・・。
 なぜか、重文指定の「鹿苑寺大書院障壁画」各種は、人だかりが無く、見やすかった。しかも、閉館間際、行列の最後という訳ではないが、最終に近い入館者なので、後からは人がやって来ない。よって、「鹿苑寺大書院障壁画」は、もう一度戻って、行ったり来たりして、ゆっくり鑑賞できた(笑)。
 しかし、油断は出来ない。黒いスーツを着た係員は「6時30分ですべての照明を消灯しまーす。」と声を出している。ゆっくりしていられないのである(苦笑)。急き立てられるように見て行く。

 続いて(鹿苑寺大書院障壁画と通路を挟んで続く)壁面のガラスケースの展示を見ていく。「鶏」の細密画などであるが、すごい人だかり。その前には「宮内庁三の丸尚蔵館」の「旭日鳳凰図」が。「右上に見事な朱色の太陽があり、人のような顔をして、羽根をはばたかせている鳳凰の図」だ。
 「旭日」ということで、宮内庁に献呈された作品のようだ。有名な「動植綵絵」とは別にあったとは、知らなかった・・・・。しかも、孔雀図と鳳凰図の区別がつかなかった・・・・。「鳳凰」は想像の上の鳥なので、人の顔をしているのだな、と(勝手に)理解した(苦笑)。その左隣(だったと思う)の作品の前でも行列というか、人だかりで中々列が動かない。人の波をすらりとかわし、一部ではあるが、「ほぼ」最前列で見ることもできた(笑)。
 「鳳凰図」と対と思われる「孔雀図」。「旭日鳳凰図」もこの「鳳凰図」も似ている。しかも、「動植綵絵」にも似た絵があった筈。展覧会の公式ウェブサイトのトップで画像が掲載されている絵、どの作品だったかな、と分からなくなってきた・・・・。
 実はこの「鳳凰図」と「孔雀図」は、サイトでは紹介されているが、83年ぶりに再発見された作品だとは、後で知った。
 会場内では、作品の横に説明文が一切無い。音声ガイドを借りないと、分からないようになっている・・・・・。しかも、展示作品は、作品名と現在の所蔵者、制作年代の表示のみで、簡単な解説文が無いことに気付いた・・・・・・。
 音声ガイドが無くてもある程度分かるかな、と思っていたが、アテが外れた・・・・。