2015年9月22日の火曜日、北海道旅行3日目。知床五湖 散策5 (高架木道)


 二湖を見た後、一湖のほとりに出た。そして、高架木道の上にやってきた。散策路から、木道への入口は、鉄の扉になっている。クマの侵入を防ぐため、堅牢な造りであることが分かる。なんと、木道の下には電線を張っていた。電流を流して、クマ対策を何重にも施している。

 高架木道の終点は、眺望ポイント(展望台)になっている。見通しがきく。団体さんは、ここまでの行動のようだ。設置してある「知床五湖」の標識は、団体さんの恰好の写真撮影ポイント。標識横は、なかなか空(あ)かない。撮影は順番だ。

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↓ 高架木道が起伏のある丘をアップダウンして通っている。
 木道は、混雑時に備え、二段になっている。下の写真は、上段から撮影した。
 展望台付近は中国人も多い。業界団体や組合の旅行であろう、おじいさん、おっさんの集団も。連休を利用しての慰安旅行か。

 この付近は、かつて開拓地だったのだ。草原になっているのは、自然のためではなく、人工的に切り開かれたためと知った。何も眺望を得るために開拓したのではない。生活のための開墾だったのだ。
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 一湖のほとり。↓

 先に設置されていた看板で知ったのだが、ここはかつての「岩尾別」の開拓地。一湖は、貴重な生活、酪農、自作作物のための耕作に必要な水源池だったのだろう。
 森を切り開いたのは、酪農のためだった。当時は、国立公園に指定はされてなくて、自然保護は考えは無かったはず。産業の新興、経済発展が優先だったのだろう。しかし、開拓地に入った人々は、自分の生活を維持するのみで精一杯で、そんな理念は毛頭考えていなかっただろう。「昭和40年頃までには酪農で入った家族」はすべて離農したのも、厳しい自然環境であったためなのだ。
 昭和40年代といえば、高度経済成長の時代。都市化、グローバル化(当時は国際化といったかも・・・?)の進展に伴い、昔ながらの酪農経営では立ち行かなくなったのであろうか。
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 かつての放牧地が離農後、放置され、現在見るような草原となっている。
 知床の自然と一体化して、素晴らしい眺望を生み出しているように見える。しかし、結果論であり、風雪厳しい北の土地、一旦森を切り開いてしまうと、元の植生には、戻らないのだからであろうか。

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開拓家族が切り開いた土地。オホーツクの海の断崖まで続いている。
「開拓家族の夢の跡」か・・・・。

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 高架木道終点の眺望ポイント(つまり、展望台)の様子。上段の展望台もあり、混雑時でも後方から絶景を見ることが出来ます(笑)。標識の横で、一湖と知床連山をバックに団体さんが記念撮影だ。
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 さあ、時間が無くなってきた。木道を歩いて、駐車場に向かうとする。
「チョコン」とした山頂の山が本当によく目立つ。地図で調べてみたが、山の名前は忘れてしまった・・・。
どうやら「音根別岳」らしい。半島のより付け根に近い所には「海別岳」もあるが、距離からすると「音根別岳」だ。

 ↓ 知床五湖 高架木道ごしに「音根別岳」のちょこんとした峰(ピーク)を望む。

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 一湖の方向を振り返る。眺望ポイントと一湖。
 木道の傍らに一本の木がたっている。開拓当時、切り倒さなかった木だ。かつては、木のそばに開拓家族の家があったのかも知れない。家の目印にするため、木は伐らずに残したのだろうか?、というは全くの推測だ。

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先程は、雲に覆われていた羅臼岳の山頂がわずかに見えた。
まーるい、お椀を逆さにしたようなドーム型の山頂だ。
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↓ 木道の手すりにあった「オホーツク海」の説明看板。

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↓ ウトロ方向のオホーツクの海。
写真には写っていないが、
沿岸部を航行しているクルーザーなどの遊覧船を海上に見ることができます。

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↓ もう一度、去り際オホーツクの海。このあとは、

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一湖の拡大。早足で木道を歩く。駐車場へ向かう。
毎度ながら「時間が、次の予定が・・・・・」(笑)。

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山の拡大。恐らく、「硫黄山」があるはずなのだが、雲に覆われている。見えない・・・。

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更に一湖から遠ざかる。

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 木道途中の「展望ポイント」。↓
 こちらにも「知床世界自然遺産 知床五湖」の標識板がある。ここでは、どの団体さんも記念撮影していなかったので、すんなり撮影できた(笑)。


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 展望台とは反対の海側を撮影した。
穏やかなオホーツク海。海に落ち込む岩場というか、断崖が切れている所は、先程通過してきた岩尾別川や河口付近であろう。かつて、この付近の集落も含めて地名は「岩尾別」といったようだ。

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