2015年9月23日 知床国立公園のエリア内にやって来た。

 知床半島の先端に向けて道路を進み、相泊温泉までやって来た。「野湯」としても有名な温泉だ。
 日本最北東端の温泉であろう。ガイドブックや観光パンフレットには「日本本土最東端の温泉」とある。北方領土の関係で微妙な表現だ。知床よりも更に東の経度にある根室には温泉は無いようだ。まさに「最果ての秘湯」。

  相泊(あいどまり)温泉の前を通る道路(道道)の傍らには、駐車場があり、何台か観光客の車が停まっている。手前の建物に「相泊温泉」と表示がある。公衆トイレですね。脱衣所ではない。
 ↓ 道路は更に相泊の漁港方向に続いている。

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 相泊温泉の看板。

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 ↓ 「相泊温泉」の近くにある番屋のような建物だ。無人だった。コンブ漁などの時に使用するのだろうか。
   が、漁業関係者のものらしき車が周辺に停まっているので、仕事をしている?。

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↓ 海辺の「相泊温泉」の駐車場。コンクリート護岸(消波ブロック)の丸い穴がグロテスク・・・・。

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 相泊温泉の駐車場に車を停める。浴槽のある海岸に下りる。
 そういえば、北海道に来てから海水をまだ触っていない。昨日は知床岬の遊覧船に乗ったが、海水は触っていないのだ。まだ、海には触れていないことになる・・・・。
 波打ち際まで行って、手を伸ばして打ち寄せる波の水を触ってみる。冷たい。が、無理になら海水浴できるのではないかと思ったが、無理かな・・・・。1分くらいは、海水に浸かっていられるかも知れない。すぐに波にのまれてしまい、危険であるが・・・。
 石がごろごろしている海岸だ。この付近はすべて、石浜である。砂浜は全くない。温泉の浴槽は、石の枠。海岸の浪打側にはテトラポットを置いて護岸している。シーズンが過ぎて、仮設の小屋は撤去されている。夏の間、9月の中旬くらいまでは、温泉の浴槽の上に、仮設の小屋、テントを張っているいるそうだ。この期間は浴槽も男女別に仕切っているらしい。
 現在は、ただ野ざらし、海ざらしで石枠の中にお湯がたまっている。先客として、中年の男女がいる。と、もうひとり男が二人くらいいる。中年の一人旅のようだ。私も立派な中年であるが(笑)、私よりは年上の感じ。

 「最果ての野湯」だ。しかし、このシチュエーションでは開放的な気分になって、裸で入浴!、という人はいない。この場に裸で入浴は勇気がある。足湯のみで裸になっている人はいないのだ。ここで裸になったら、もう恰好の被写体になってしまう・・・・。
 駐車場からも見下ろされる格好になるし、(駐車場)からは取り放題だ。ブログ、フェイスブックなどに「入浴しています!!」と投稿されてしまうだろう。ツイッターの場合、「秘湯で入浴なう。でもオレじゃないよ。」という投稿になるのだろうか??。その「被害」の方が怖いのだ(笑)。
 私も先客をまねて、少しばかり足湯をする。靴は浴槽の傍らに置く・・・・。

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 お湯の中は石と昆布がたくさんある。昆布湯のようだ。昆布からエキスがたくさんでていて美容効果によいかも知れません(笑)。温度は、やや熱いと感じるくらい。43度くらいか、もう少し低いかな。
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「海辺の露天温泉」とはいうが、コンクリートのテトラポットに囲まれて守られている感じ。
眼前に国後島の雄大な姿を見ながら入浴という訳ではなかった・・・・。

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 女の人は、温泉にしばらく入っている。(モチロン足湯で)
 私は、足をふいてから、靴をはいて上の駐車場に戻る。
 ↓ 浴槽で足湯をしている人がいる。


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↓ 上の駐車場から。
下の浴槽。数百メートル先には、相泊の漁港がある。

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↓ 海岸におりるための木製の階段。

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↓ 風景は「温泉と国後島」のはずだが、島は逆光か、霞かの関係でほとんど見えない。
コンクリの丸い護岸(消波ブロック)が、火星か月から降りてきた宇宙船の残骸のように見える・・・。

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↓ 浴槽の様子。冬の間、温泉は荒波に押し寄せられ石や護岸のコンクリートで埋まってしまい、シーズンになると、重機ですくって、浴槽を復活させるようです。自然のまま、という訳にはいかないようだ。厳しい北の海の自然だ。
海側に排水口が少し開いてある。浴槽まで、パイプで水もひいている。

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駐車場に戻る。車に乗り、相泊の港まで進む

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 温泉の先、数百メートルが港だった。道路の終点だ。途中、道路工事をしている。ガケくずれの法面を工事しているようだ。 片側一車線の規制になっていて、警備員が誘導している。本日のところ、最東端の道路工事と片側一車線の警備でしょうか!?。もっとも、根室のほうが東であるが・・・。「最北東端」かな。