2015年12月6日 (明治村 見学)

  博物館「明治村」

 武術道場「無声堂」を見た後、坂道を登って、再び下り、先程歩いてきた場所に戻って来た。
 電車(京都市電)の踏切と、交番があるとこだ。本物の昔の巡査は「オイ、コラ」と「泣く子もだ黙る」怖い存在だったが、ここの巡査サンはとても親切です(笑)。
 踏切の前を歩いていると、先程乗車したのだが、ちょうど電車がやって来ていた。運転本数はさほど多くなとので、ラッキーだ。
 踏切を渡って、二丁目、明治村「メイン」の通りへ歩く。


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 先程、内部を見学した、札幌電話交換局(重要文化財)の重厚な石造りの建物の奥、緩やかな坂道の上の方向に旧安田銀行の支店の建物がある。先程は、内部に入らなかったので、入って見る。
 ここは「明治体験処ハイカラ衣装館」の看板が出ていて、他の施設とは違う。「貸し衣装屋さん」である。
現代の言葉でいうと「コスプレハウス」であろうか?(笑)。
 さて、コスプレ貸衣装の料金は、一回、一人800円。貸出時間は、五分のみ・・・。短い。着付けの方に時間がかかってしまうのではないか?。道理で、この付近にだけしか、コスプレの人がいない訳だ。ある程度貸し出し時間が長いのならば、衣装で園内を闊歩しているのだろうか、それが全然ない理由が解かった。
 ここコスプレハウス本館(笑)の周囲で写真を取っていて、園内、周辺を散策できない訳だ。
 あっ、貸衣装を着ている人は、ほとんど、女の子数名のグループ。男はあまり、(コスプレに)乗り気ではないのかな?。

 ↓ 旧安田銀行の会津支店ここに移築している。
雪国の建物らしく、重厚な古民家のような、がっしりとした瓦屋根の建物。
文化財指定は受けていないようだ。登録有形文化財の指定も無い。

 建物の内部には、かつての銀行のカウンターがある。カウンターでは、係員が受付けをしている。奥で着替えて、外(明治村二丁目通り=明治村での正式名称「レンガ通り」)に繰り出すのだ。
 カウンターの内部には、所狭しと貸し衣装が並んでいる。「着付け」と「お戻り」と「のぼり」が立っている。デイススプレスの衣装は、女学生用の赤い模様の絣と緋色/の袴。明治の時代を彷彿とさせる衣装だ(笑)。隣のフリフリ衣装は、明治時代からあった?。メイドさんの衣装なのか?。フリフリ、ピンクの衣装を着て「いらっしゃいませ、ご主人様?」と言うのかな?(笑)。
 

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  天井を見る。高い。銀行建築というのだろうか、外見は日本家屋のようだが、内部は、天井が高く広く、採光が配慮されている。
 電灯が装飾された天井から一本吊り下がっている。窓側には、中二階の通路がある。一階の執務ホールを見下ろすことが出来るようになっていた。

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↓ 写真左の建物より、東松家住宅(重要文化財)、次いで京都中井酒造、
  その奥のやや赤い三角屋根が「旧安田銀行会津支店」、一番右の壁だけ写っている建物は
  札幌電話交換局(重要文化財)。

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 上の写真のアングルは、明治、大正時代を舞台とするドラマなどでも、よく写る風景だ。
貸衣装を着た女の子が散歩している風景を見ることができる。写真には写っていないかな・・・(笑)。

 余談ではあるが、私は仕事の関係で、安田銀行の創立者の子孫の一人とお会いしたことがある。
神奈川の大磯には、安田家の旧別荘が保存されている。都内にも「旧安田〇〇邸」として保存されている邸宅もあると聞く。安田は戦前の大財閥であった。つまり、その方は旧財閥の創業者の末裔なのであった。しかし、その方は、安田系の企業では無い全く別の所に勤務しておられた。