2016年もそろそろおしまい。
 そこで、今年見た美術館、博物館関係の展覧会、資料などの展示会(企画展などと呼称はいろいろとあると思いますが・・・。)のオリジナルランキングです。
 すでに新聞の文化面では「今年の美術展ランキング」の記事が掲載されていましたが、私の場合は美術展以外の展示会、企画展などについても含めます。

 昨年の暮れに書いた2015年のランキング ベストでは、「五姓田義松展」を私にとっての一位としましたが、果たして今年は?。

 「2016展覧会 ベスト5」の発表です。

一位 「原田直次郎展」 神奈川県立近代美術館葉山館など各地を巡回

 若くして死去した名画家の100年以上ぶりの大回顧展です。画家の作品のみならず、その短い生涯や家族、親族についても知ることができる貴重な展覧会でした。
 彼の親族で著名な人物は、あの「最後の元老」西園寺公望の秘書として知られる男爵・原田熊雄。熊雄は、直次郎の甥(兄・豊吉の長男)にあたる。100年前の回顧展の開催を直次郎の生前の友人であった鴎外 森 林太郎(当時、陸軍省医務局長)に相談したのも熊雄。
 たった一日だけ、東京美術学校(当時)で開催された前回の回顧展・・・・・・。直次郎の作品は現時点では、重要文化財に2件「も」指定されている。一番有名な近代日本の洋画家、黒田清輝の作品は3件の指定。近代日本を代表する洋画家の筈であるが知名度は、あまり高くはない。
 ゆえに今回の回顧展も東京国立近代美術館、東京国立博物館など都内での開催ではなく、別の都市に所在する美術館での開催となったのであろうか?。しかし、私の中ではぶっちぎりの第1位です。
 神奈川県立の施設での展覧会が、図らずも二年連続でランクインした、というかトップを獲得した(笑)。決して神奈川県民のヒイキだ・か・ら・はありませんよ
 また、展覧会の開催にあたっての「コピー」には、直次郎は「森鴎外の小説『うたかたの記』の主人公 巨勢のモデル」とあった。しかし、展覧会での説明や購入した今回の展覧会の図録の説明を読んで、直感的であるが「森鴎外の小説『舞姫』の主人公 太田豊太郎の名前の由来やモデルの一人は、原田直次郎と兄の豊吉ではないか?。」と思った。ドイツに留学して帰国後23歳で東京大学地質学の教授に就任し、かつドイツ人を父に持つ女性 照子を妻とした豊吉が原田家(のちに二人の父、一道が男爵に叙せられる。)の長男として「太郎」を名乗れば「豊太郎」なのである。
 展覧会の図録の説明に書いてあった「・・・直次郎にドイツ女性 マリーに産ませた私生児がいたことが今回の調査で発掘された・・・・。」という事実は衝撃的であった。
 
二位 「安田彦靫展」 東京国立近代美術館
 昭和50年代まで存命であった日本画の大家、没後最大規模の大展覧会。
 神奈川県大磯に在住していた、神奈川ゆかりの画家である。

 一位、二位と近代日本の洋画家と日本画家がそれぞれランクインです

三位  「ボッティチェリ展」 東京都美術館

四位「カラヴァッジョ展」国立西洋美術館
  うーん、三位と四位は共にイタリア由来。

五位 特別展「禅」 東京京都で開催(ともに国立博物館)
 京都まで足を運んで鑑賞した展覧会。かなりの数のまだ私が見たことが無かった国宝が展示されていた。
 東京でも鑑賞した。展示品は、共通している者もあったが、かなり異なっていました。
 
選外 「若沖展」東京都美術館
 近年、大人気の謎の市井の画家。その代表作を集めた大展覧会。が、入館待ちの大行列・・・・・・など運営に課題を残した・・・・・。展示方法、展示方針にも「とにかく揃えてみせりゃえええやろ」(若沖の出身地の京都弁!?)感があったかな・・・・・。
 若沖作の旧鹿苑寺大書院障壁画のうち「竹図」は京都での特別展「禅」に展示されていた。せっかく本展覧会で旧鹿苑寺大書院障壁画を襖絵の「両面」が見れるように工夫して展示していたのに、東京と京都と離れて展示とは・・・、「展示のバラバラ感」があった。
 もっとも「若沖展」は、多くの人が「今年の第一位」に挙げることは必定なので敢えて選外に


 「ランキング」といってもそれほど多くの展覧会、展示会を見た訳ではないので順位付はかなり難しいです(笑)。あくまで私の独断と偏見です。

 ↓ 神奈川県立近代美術館葉山館で販売されていた「原田直次郎展」の図録の表紙。

 
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 ※ 12/25追記

 暮れになって、国立西洋美術館の「クラナーハ展」を鑑賞しました。
 「クラナーハ展」は来年、2017年暮れの「ランキング」に掲載する予定です。