2016年秋 10月10日のこと。 時計の針を少し巻き戻す。

 国立新美術館で開催中の「ダリ展」。同じく開催中であった「アカデミア美術館展」を鑑賞したのだが、「ダリ展」には入場しませんでした・・・・。
 「ダリ展」は行列していました。ダリ展の会期は12月14日まで。

  今回の「ダリ展」は、展覧会の公式ウェブサイトによると主に三か所の美術館の所蔵品から出品されているようだ。フィゲラスのガラ=サルバドール・ダリ財団、マドリードにある国立ソフィァ王妃(Reina Sofia)芸術センター、サルバドール・ダリ美術館(アメリカ・フロリダ州)の三か所。
 フィゲラスのガラ=サルバドール・ダリ財団は、つまり「ダリ美術館」だ。私も以前訪れたことがある。
 国立ソフィァ王妃芸術センターは、AVEの起点、プエルタ・デ・アトーチャ(私が訪れた当時のAVE路線網はセビリアとの間の一路線のみ。)から徒歩で行ける距離にある。閉館時刻が遅いので、観光に出かけて(宿泊していた市内のホテルへの)帰途、夜間に訪問したことがあった。ソフィァ王妃芸術センターは、ピカソの「ゲルニカ」が一番有名な所蔵品であろう。
 サルバドール・ダリ美術館(アメリカ・フロリダ州)には行ったことが無い。

 更に国内にあるダリ作品も出品されている。 日本国内では諸橋近代美術館のダリ作品が充実しているようだ。福島県の裏磐梯にあるリゾート、観光地立地の美術館。裏磐梯は2009年に訪問して、休暇村に宿泊したことがある。あのときは、夕方の閉館時刻ギリギリで「磐梯山噴火記念館」を見学した。諸橋近代美術館は、その近くなのだが、閉館時間に近い時間帯だったので、見学しなかった・・・・。翌日は、朝食を食べた後、すぐに出発して猪苗代湖畔に近い「野口英世記念館」に向かったのであった。よって、見学する機会が無かった。

 私は現地の二か所でダリ作品を鑑賞したことがあるので、今回は割愛することにした。「現代美術」作家の作品は抽象的で難しいし、作品もどれが重要なのか判りにくい。ダリの代表作として一番有名なニューヨークの美術館にあるアノ作品(記憶の固執、記憶の残像、柔らかい時計などいくつか邦訳の題名はあるようだ。)は来ないし(来る筈もないし。)、フロリダ(の美術館)に行ったことは無いけど、今回はやめておきます(笑)。
 
  ↓ ダリ展の入口。
 

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↓ この日は日曜日であった。待ち時間は20分から30分だった。
いや~すごい人気ですね。
「アカデミア美術館展」の会場は2階であったので、向かう途中のエスカレータから撮影。

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↓ 199×年、私が訪問したときに撮影したフィゲラスのダリ美術館の外観。
  フィルム写真をスキャナーで読み込みしたもの。

2012年01月03日21時07分32秒


 当時の旅行記が残っている。当然、データではなく、当時の私がノートに書いたもの。現在まで、私の自宅に秘蔵されていた貴重??な旅行記だ!?。
 今回、少しばかりプログにアップして活字化してみる。モチロン、世界初公開です(笑)。
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( )内は管理者の注。
「×」は伏字。

199×年×月10日

(バルセロナ市内の宿泊先ホテルを出て、近くの地下駅の)カタルーニャ広場駅から(地下を通る当時のスペイン国鉄RENFEの)電車に乗り、サンツ駅へ。サンツ駅から9:10発のフィゲラス行き電車に乗る。(切符は)ユーレイル(パス)を使う(ので購入していない)。
(走行中、車掌が検札にやって来る。パスを見せた)検札の際、電車の進行方向を指して「Figueres?」と(一言)聞かれる。「Si」と私は答える。
 (中略)
10:55フィゲラス駅着。日本人も(同じ電車から)結構降りて来る。皆、ダリ美術館へ行くようだ。
静かな(カタルーニャ)地方の街である。ここがダリの故郷である。つい、×年前までダリが(この街)に住んでいたのだ。(駅から)美術館までは、10~15分程歩く。やがて、赤い壁(の上)に白い卵がいくつも乗っかった建物に着いた。(ダリ美術館のこと。)
 入館料は700pts(ペセタ。当時はユーロ導入前であった。当時のレートで100ptsは80円くらいだった。)
 (館内には)ダリの抽象画がいくつも展示されているが、説明の無いものが多い。(個々の作品に説明は、あまり無く、タイトルだけだった作品が多かったと記憶する。)
 (中略)
 (ダリは)だいだい1920年代以前は写実的な画を描いているが、1930年代以降は、例の「ダリらしい」画になっている。(展示作品には)戦後(第二次大戦後)の作品も多い。
 ベラスケスの「女官たち」(プラド美術館所蔵の歴史的有名作品)のマルガリータ王女をモチーフにした抽象画の作品が多数ある。ビカソにも類似の作品が多かった。(当時、私はパルセロナのビカソ美術館も訪問した。)(現代スペインの)二人の大画家がベラスケスの影響を大きく受けていることがこれではっきりした。スペイン人の画家にとって、ベラスケスは最高の特別な存在なのだろう。
 (中略)
 中年の女性をモデルにした作品も多いが、モデルは同一人物だ。それらの作品名には、ほとんど「Gala・・・」とある。「ガラ」はダリ夫人のようだ。
 (中略)
 12時半頃、すべて見終わり館外に出る。(ダリ美術館の前の)道路の反対側にレストランがあり、営業中である。たいていは(レストランは午後)1時からの営業なのに開店が早い。「二本フォーク」が入口のドア横に掲示してある。(店の)中に入ると、他に客が誰もいない。(二本フォークなので)高級店らしく、(テーブルには白い)テーブルクロスが(かけて)ある。
 メニューはカタルーニャ語とスペイン語で書いている。どちらもスペルにあまり違いはないが。
 (中略)
 (再び歩いてRENFEの駅に戻り)13:××分、電車でフィゲラス発。

 (以上、私の旅行記から。)
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 いや~、当時の私はガラがダリ夫人と知らなかったのですよ。 

 この記事を書くにあたり、日本語で書かれたダリ美術館への旅行記をいくつかネットで閲覧してみた。旅行者は、パルセロナからフィゲラスへ行くことが一般的なのであるが、現在ではパルセロナ、フィゲラス間に高速鉄道が開通している。元々あったRENFEのフィゲラス駅ではなく、高速鉄道の新線が建設され、新駅(正式名称は知らないが・・・)で開設されていた。新駅を経由してスペインとフランスを結ぶ高速鉄道も開通している。フランスのTGVもフィゲラスの新駅まで乗り入れしているらしい。

 私が旅行したときは、昼間にバルセロナからフランス南部に至る特急列車は(旅行記に私が記録していたところによると)バルセロナ・サンツ駅11:39発のペルピニャン行き、RENFE運行のTARGOが一日一本だけだった。    バルセロナから鉄道ではリヨンにすら直通では行けなかったのだ。時代は変わったものだ・・・・。