2016年3月20日 お彼岸
 
 千葉県佐倉市にある「国立歴史民俗博物館」(略して「歴博」)にやってきた。

 常設展示 見学 (第4展示室)  「民俗」。

 「第3」展示室は、半地下の中庭に面していた。次の第4展示室へは一旦、外に出る構造になっていた。
外に出ると、中庭になっていてコンクリ打ちの広場だ。第4展示室に向かう前に、先に見学した半地下階の第6展示室の廊下も見える。「コ」の字状の建物で、なんとなく館の構造が分かってきた(笑)。

 ↓ 左が企画展示室。写真の右には、第4展示室への入口があった。


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 第4展示室は、上記の通り、中庭に面するゆるやかな階段の途中から入る。「民俗」テーマの展示室だ。
「歴史民俗博物館」であるから、「本領発揮」の展示室かな(笑)。
 「民俗」の最初の展示は、ななんと「現代の スーパーマーケット」で販売されている正月用品の再現。デパートで販売されている正月の「おせち」の模型もある。
 家の様子の展示もある。昭和後期かに平成時代にかけての住宅の部屋の様子。現代に生きる私が、子供の頃から生活して成長した部屋に酷似している(笑)。 学習机、イスなど私が実際に使っていた物と変わらない・・・・・・・。


 これらの現代消費生活の展示コーナーは撮影禁止。色々なメーカー(民間企業)の商品、製品が陳列されているからだろう。いきなり、現代の私達の生活に関する展示なのだった・・・・・。ピンと来ないな・・・。同じ現代生活の展示では江戸東京博物館の「ルーズソックス」「メイド服」などの展示の方がしっくりくるかな(笑)。

 続いて展示室は、階段を降りる先につながっている。スロープのようにもなている。バリアーフリーの構造。お祭りの大画面映像。にぎやかなお祭りの様子の映像が流れている。
 そのスクリーンの横には、広島県の庄原の神楽のお祭りの再現模型があった。
 この付近からは撮影が可能な展示ゾーンであった。
 
 ↓ 庄原の神楽の舞台様子。奥に祭壇がある。しめ縄が立派だ。この祭壇の飾りの内容は、中国山地に共通する習俗ではないかなと感じた。立派なしめ縄は、出雲大社の巨大なしめ縄やその信仰にも共通するのかも。距離的にも近いし。


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 広島県の「庄原神楽」については、映像を見たことがある。
 銀座の広島県アンテナショップ「TAU」の三階、イベントスペースのテレビで放映していた。
 同フロアにあるレストランで食事をしたときに見たことがある。 

↓ 「比婆荒神神楽舞台」の説明。

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 畳の一室に装飾をこしらえ、奥に祭壇を設置し、踊りというか神事、儀式を行い、奉納したのだろう。
 比婆山信仰の一種のようだ。比婆山は、広島県にある山。さほど高い山ではないが、信仰の山のようだ。山岳信仰に一種であろうか。
 「比婆」といえばその名を冠した豆腐もあったな(笑)。

 広島の神楽以外にも展示がある。
 こちらは沖縄のお祭り、というか祭祀の様子も展示がある。

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 「のぼり」には太陽が表現されている。「尊農」の文字も。何を意味すのかは忘れてしまった。
 お面をかぶった人物は琉球かすりを着ているのだろうか。獅子舞も沖縄にあるのですね。
 

 その他の展示としては「河童伝説」がある。その模型もあった。模型はぐろい、グロイ(笑)。各地にかつて棲息した、動物のかわうそではないかな。カワウソが川で水死する例もあり、その死体と河童の姿を重ねたのだろう。
 日本の川にはニホンカワウソがたくさん生息していた、その細長い胴を持った姿は、人の姿と重ねて架空の動物兼人間「カッパ」となったのであろうか。
 妖怪伝説ピリケン人形もある。ビリケンといえば、大阪の通天閣にも人形が飾ってあった。

 葬式ついての模型と解説もある。葬列の様子の写真や用具の説明もある。関連年表もあり、葬儀が式場にひろまったのは1990年代以降とのこととある。葬式の在り方も都市化、核家族化で戦後急速に変わって来たということか。つい先日、身内の葬式も式場であったので私は、しばし展示を見ていた。
 
 日本の民家の模型もある。気仙沼にあった民家のもの。震災後、東北を意識した展示なのか。また、一般的な魚村の写真も。とある海の近くの村と田の様子。説明によると能登地方の漁村のようだ。
 「海の近くにありながら、海に背を向けて生活している集落もある」の説明がある。海の近くまで、田んぼ、つまり棚田が迫っている。漁業は、あまり行わず、稲作と畑作で生活をしていたようだ。
 全国各地の焼き物の解説もある。主な焼き物の展示パネルだ。
 関東地方では「益子焼」。その他の地域の焼き物として、常滑、瀬戸、美濃、四日市の万古焼(ばんこやき)もある。信楽、九谷なども図示されている。こうして地図で見ると中部地方に多い。良質な土が産出されるためであろう。
「萩焼き」はあったかな?、忘れた・・・というか見落とした・・・・。

 九州は、意外にも焼き物の山地が少ない。有田と波佐見?焼。「有田焼き」は全国で一番有名ではないか?。備前について言及がなかった・・・・。備前は、材料となる土が田の底からの採取だからだろうか。山から出る土の産出地ではないからだろうか。沖縄の壺屋焼きも展示されている図に掲載がある。


 合掌つくりの民家の写真もある。現在と昔の集落の様子の比較がある。昔は皆、合掌つくり家だったいうのは本当だ。現在は低いトタン屋根に代わっていまっている・・・・・。観光地、文化財保護地域として指定された地域のみに合掌造りの家が残っている感じ。かつて私も訪れたが、白川郷、五箇山の相倉(あいのくら)などだ。
 住宅としては、現在では維持が難しいのだろう。
 漁業についての展示もあった。更に鰹の一本釣りの船や漁船で使用されるレーダーの模型の展示がある。「民俗」というよりは、「産業」に近い展示かも知れない。

 一通り見て、次の展示室を向かった。