「迎賓館赤坂離宮」の一般公開。
 2016年の春から実施され、私はその前の2月の一般公開時に参観して来た。
 最近、このブログでも「迎賓館赤坂離宮」公開、「迎賓館 朝日の間」などのキーワードで検索にひっかかることが多いようだ。当ブログの人気ページになっているようだ(笑)。


 年末になり、たまたまマスコミの情報で知ったのですが、夜間公開とライトアップが実施されるということでした。内閣府のウェブサイトを見ると今回12月24日と25日の2日間に夜間公開実施され、普段の公開とは別の入口から入り、今までの一般公開では見ることが出来なかった一階正面玄関付近などの内部を見学できるようです。
 内閣府のウェブサイトによると、今回の公開エリアには藤田嗣治(フジタ)の絵画が飾られていて見学ができるそうだ。迎賓館に去る2月に見学したときには、フジタの絵画を見ることは無かった。二階正面、朝日の間に至る入口の両脇に小磯良平の「美術」と「音楽」の絵画作品が飾られていた。
 フジタと小磯は、ほぼ同時代の画家。しかも以前フジタの作品展示で、フジタと小磯がともに昭和19年頃、当時日本が占領していた南方地域の視察の際に船上で仲よく話をしている様子を撮影した写真を見たことがある。
 「おお、迎賓館の内部に知られざるフジタの絵があるのか!。」と思った。が、よくよく考えると現在の迎賓館が開館したのは昭和49年のこと。フジタの死後のことだ。その以前、迎賓館として使用されていた建物のときに寄贈されたのであろうか?。ただし、戦後の占領期にフジタはフランスに出国して、日本に戻ることは死ぬまで無かった・・・・・・。なかば日本を追われるように去ったのだ。その後、フランス国籍を取得して日本国籍は放棄した筈。いわば、日本人でなくなることを自ら選択した(苦悩の上の選択だったのだろう)フジタが、もはや「異邦」となった日本国にわざわざ自分の絵画を寄贈するだろうか?、と考えた。
 内閣府のウェブサイトの説明文などから推定すると、昭和49年の開館のときに作品は寄贈されたらしい。
すると、寄贈はフジタ本人の意志ではなかったことになる。

 知る人ぞ知る「フジタの絵」が見れるし、クリスマス時期のライトアップということもあって申し込むことにした。
 申し込みはウェブサイトの指定フォームから行い、抽せんだ。時間帯は最終が19時まで。25日は日曜日であり「日曜の夜ならば申し込む人は少ないかな、24日は三連休の中日だし、混むかな~クリスマスイブだし。」ということで25日の夜の時間帯を指定して申し込みをした。 
 公開は有料。大人は1000円。抽せんで当選した者のみが、有料で参観できる。実をいうと、この春からの公開は無料と思っていた・・・。だって、2月の公開は無料だったから。2月の公開は試験公開のような位置付けであったと、今さらながら知った・・・・。

 後日、当選者には電子メールが来るということだった。しかし、12月某日(平日だったが)の指定時刻までに電子メールは来なかった。落選・・・・・。が、もしかしたら、メール自体、申し込み時に間違って書いて(入力して)、当選していたがエラーになって届かなかったのかも・・・・(笑)。
 ともかく、抽せんには外れたのだ。仮にメアドの誤入力だったら、自分が悪い(涙)。

 せっかくの夜間公開とライトアップ。残念だったな。

 迎賓館本館と前庭 ↓ 「西玄関」から入館するというので、下の写真
 建物に向かって右の西翼の一階入り口から入るようだ。(2012年11月に管理者撮影)

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 ↓ 「東翼」の先端の扉を拡大撮影。恐らく「東玄関」の扉と思われる。
 迎賓館は左右対称の建築であるから、「西玄関」と同じ扉と思われる。アクリル製の透明な屋根が付いていた。
 (2012年11月に管理者撮影)

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