2017年4月30日 特別展「誕生 日本国憲法」 見学1 国立公文書館
 

  今年は憲法施行70周年とのことだ。2年前の平成27年は70回目の「終戦の日」であった。当時、国立公文書館では平成27年度の第2回企画展として「昭和20年-戦後70年の原点-」が開催され、私も8月15日に見学に訪れた。
 あれから2年弱。今回の特別展の開催である。
 あの敗戦から2年弱で他国軍隊の占領下にあって現行憲法と呼ばれる日本国憲法が施行されたことになる。(当たり前であるが。)
 
 公文書館の入口の様子。 


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 「昭和20年-戦後70年の原点-」では8月11日?から8月15日までの短い期間に「終戦の詔書」の原本の展示があった。
 今回の特別展は「日本国憲法」の原本が展示されるという。
 朝の開館時刻に合わせて到着。9時35分過ぎには到着した。9時半開館と思いきや、特別展開催期間中は9時45分開館らしい。「やや遅れたぞ」と思ったが違いました(笑)。
 9時35分過ぎには到着した。
 すでに10人以上の人がロビー付近、館内1階フロア中央の映像コーナーの前で
 いつものように正面の入口を左に曲がり、公文書館の展示室の入口を入ります。

先に見る。誰もいない。
警備員が立っいる。
テレビで放映していたが、毎日しまうそうだ。原本は最後の方の展示だった。署名の部分。
冊子になっているので、ケースの中で見る.ことができるのは都合ニページ分のみ。(当たり前だけど。。)
黄色く変色しているが、古さはあまり感じない。

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 前半部が混雑というか、ガラスケースの方に人がいた。順路に沿ってみているので展示の最初が混雑している。
 後半の展示は人がいない。今回の目玉は「憲法の原本展示」だ。目的(「憲法の原本を見ること。)を達するのに、途中の(展示を見ていく)過程は不要だ。
 よって、展示室の回廊を歩いて、先に憲法の原本はどこかなと探す。上記の通り最後の展示室にあった。ガラスケース内に一点のみ展示している。壁には拡大した憲法原本の写真のパネルがいっぱいに掲示してある。

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 活字では見たことがある。教科書にも載っているし。写真でも見たことがあるような記憶があるページだ。
 御名御璽の御名については、戦後の昭和天皇の署名が「裕」の「合」の上が「ハ」のように開いているというような新聞記事を昔読んだことがある。


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 昭和20年12月25日の幣原首相(当時)の回想の展示。
 

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「白洲次郎」に関する書籍でも有名になったが、ホイットニーに宛てた書簡についての解説。


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 ホイットニーに宛てた書簡 ↓
 白洲次郎が日本流の方法をアメリ人に説明した文書として、近年つとに有名になった。
 コピーではなく手紙の現物のようだ。「複製」とは書いていない。
 手紙の前では 75歳くらいの老人男性がじっと見ている。英語の文章の読み込みをしているようだ。

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  上から頭ごなしに行こうとする道を「Your Way」と書いている。しかし「Japanese Way」は「THIS WAY」だよと書いている文書。段階を踏めということだ。日本人はプロセスを大切にしますからね(笑)。
 しかし、このプロセスを大事にするばかりに、戦略が後手後手に回ってしまったのも戦争に敗れた要因のひとつということも出来ないだろうか・・・・。
 ここでは白洲次郎が日本流の手法を説明しているのが興味深い。既に有名なエピソードであるが。
 出展目録には「外交史料館所蔵資料」とある。
 ホイットニーか家族が寄贈したのかな。

 ガラスケースとは反対の壁。最初の角の近くには、憲法制定にかかわった人達の写真と人物解説が掲示してあった。もちろん、吉田茂の写真と解説があった。
 外国人は2人の掲示、一人は勿論マッカーサー元帥。有名なコーンパイプをくわえたサングラス姿。もう一人は、ホイットニーであった。「GHQ民政局長として、憲法制定にかかわった」旨の説明があった。