春日大社国宝殿 特別展「Enjoy 鎧」-日本一の鎧を楽しむー鑑賞2 2020年7月(新型コロナ感染症流行下)

 
 7月23日 祝日、4連休の2日目。
  
  「 鎧を楽しむ」が副題である。が、鎧の国宝指定 4領は既に見たことがあるので、今回は刀剣など武具がメインです
 階段を昇り、国宝殿の2階にある小展示室を見る。完成して2年は経過しているが、真新しい、白い壁が印象的な建築である。
 壁ガラスケース内、最初の展示に 国宝 「金装花押散兵庫鎖太刀 中身無銘」の展示があった。
 豪華な装飾の鞘と刀身が展示されている。「無銘」の名称のとおり、銘が無い。
 未見の国宝である。2017年、3年前の東京国立博物館の特別展では、見ることができなかった。

 読み方は「きんそう かおうちらし ひょうごぐさり たち」である。「花押散」の意味がわかった。足利氏一門の花押がいくつも書いてあるから「かおう」 ちらしなのだという。鞘に花押がいくつも書いてあるのである。墨で書いてある。墨が消えずに残っていることになる。解説によると「・・・鞘、柄・鐔の全面に計24個の花押がある・・・」というが、鞘にいくつも書いてある花押の墨書が一番目立つな。
 解説には「花押の形から足利一門のものと推定されており、社伝では足利義光 と奉納される。刀身は総長122.5㎝にもなり、身幅も広く大鋒で豪壮な大太刀である。刀匠銘はないが佩裏に「貞治四年卯月日」と年紀銘があり、備前国の長船兼光の作と考えられている。」とある。
 刀は「備前」である。
 足利義光とは誰だろうか?。尊氏の子で、二代将軍の義詮の花押ではないようだ。展示リストによると、南北朝時代の作というので、足利幕府が開かれて、足利氏が天下を取った時代である。足利一門であるが、花押が誰か現代では、わかっていない人物の奉納であろう。
 文化財指定は無いが、薙刀、弓などの展示がある。
 国宝 「本宮御料古神宝類」のうち「梓弓」の展示があった。でも、どのような弓だったか、忘れてしまった・・・。
  あとで春日大社国宝殿のサイトを見ると解説に「春日大社が所蔵している文化財の中で特に注目されるのは、国宝 「本宮御料古神宝類」をはじめとする美術工芸品です。」と書いてあった。
 小展示室は、私を含めて3-5名程度の見学者であった。

  廊下、階段の降り口を挟んで反対の部屋、大展示室に入る。入口手前の独立のガラスケース内には 国宝「籠手」(こて)が展示してある。これも、未見の国宝である。両手にはめる、戦用の防具であろう。これ1対で国宝に単独指定されている。「古神宝類」のように一括指定ではない。

 「籠手」をよーく見ると、手の甲のところには、「蝶」の彫金があり、小鳥、花(花の名前も解説文に書いてあったが失念、菊、キキョウ、ハギなどだったかな?。)も彫刻されている。菊の花びらの模様の彫刻があったのは覚えている。
 精巧に作られていて、目をこらしても小鳥の彫刻までは、ボクの目では、よく見えないのだ。枝付きの花の彫刻は見える。源義経所用と伝わっているそうで。

 蝶は別のところにも彫られている。当時の武将は、小鳥や蝶を愛でて、自分の武具にも彫り込んだのでした。

 鎖籠手や別の布製の武具も展示されている。
 その奥の独立ガラスケースには、国宝指定の鎧 4領が「揃いぶみ」しているが、ボクは少し見ただけでスル~(苦笑)。奥の壁ケース内にある展示を見学した。
 のちの時代の作による、現在展示されている、鎧4領の詳細を記録した絵図面や、屋島合戦の図、江戸時代作の色彩が鮮やかな「春日権現記」の展示があった。
 
 展覧会のチラシでは 兜の角??が金色でとても立派で目立つ「 赤糸威大鎧(竹虎雀飾)」が掲載されていた。
 展示室内でも一番目立っていた。金色にピカピカと輝いていた。東京国立博物館の平成館の展示室よりも明るいのでなおさら、「こんじき」に輝いていた。同じ国宝甲冑でも、黒色の鎧は、地味かな。奉納品としてはともかく、現代の美術館の展示品としてみると。
 

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   室内には、大学生のグループが見にきていた。数名のグループでやってきて、見学していたが、私が籠手をじっくりと見てる間に出て行ってしまった。
 入口の検温のため、人の列ができていたが、展示室内は、10名いるかいないか位の状態で混雑せず、ゆっくり鑑賞できた。
 
 一通り見て退出した。11時過ぎであった。
 ↓ 展示室から退出して、1階に戻る。


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 春日大社駐車場、公衆トイレの下にある 国宝殿 特別展の告知看板。「国宝の甲冑 5領が勢ぞろい」と告知している。5領目の国宝の甲冑(鎧)は、わからなかったが、籠手のことか?。
 展示リストによると「甲冑類」の区分に国宝「籠手」も掲載されているので、どうやら籠手も含むようだ。

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 国宝殿を退出した。
 建物の向かって、左手、展示室の下階はおしゃれなショップとカフェが設置されていた。
 

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